
オーダーメイドインソールのための専用シューズ
FOOTWORKS オーダーメイドインソール
このシューズを理解するにはまず、FOOTWORKSが手がける「自分の足に合った、オリジナルインソール」 を知ってもらうところから始まります。
オーダーメイドインソールは、肩凝りや腰痛・偏頭痛などを抱える方からトップアスリートまで、身体の土台である足元から全身のバランスを整えます。個人ごとに足型を取り、体重の偏りやかかる圧をチェックし、全身のバランスを見ながら、インソールによって骨格のゆがみや、歩き方のクセを矯正してくれます。
日常生活でインソールに足がのっている間は全て体の矯正に関わってくるため、人生を変えてしまうほどの効果を発揮する人も少なくありません。「二足歩行に進化した人間」だからこそ抱える身体のねじれを足元から修正していきます。
インソール制作イベントの開催
PHAETONでは 定期的にFOOTWORKSの森さんを招き、 オーダーメイドインソールの受注会を石川県で開催しています。
インソールを制作した人の数は年々増えており、 その効果を物語っています。
STEMSHOESとは
FOOTWORKSの手がけるこのオリジナルインソールの性能を より効果的に最大限引き出せるように、 木型から設計されたのが 「 STEMSHOES 」です。
アスリートの足の悩みと向き合い続けて30年の熟練、 日本を代表するアルチザンを父にもつ、森 健 。 足のスペシャリスト、FOOTWORKS が製作するオリジナルシューズ。
機能性だけでなく、端正な顔立ちとクラシカルなフォルムは、 スタイルを選びません。
開発と理想のギャップ

インソール製作をはじめて10年、精度の高いインソールを作り続ける中「靴がインソールに最適なものであれば、より効果を発揮できる」との思いから、5年ほど前からインソールの効果を最大限発揮できる靴の設計に着手。しかし、顧客一人ひとりの足に合わせた靴作りを実現するには、 工場や職人(作り手側)の高度な技術と細かな対応が要求されるため、想像通りのものが仕上がらず諦めかけたこともあったといいます。
理想実現のために幾度となくトライアンドエラーを繰り返し、訪ね歩くうち偶然出会ったのが現在の工場・職人でした。オーダーメイドインソールに最適な靴作りを目指した結果、足で掴み取って実現したのがこのSTEMSHOESです。
インソール+STEMSHOESの組み合わせによって得られる剛性は、面で行っていた足の矯正を、足を包み込むように全方向から隙間なく矯正できるようにしてくれます。その効能は計り知れません。
STEMSHOESの製法
STEMSHOESには2種類の製法があります
九分仕立て
九分仕立て(くぶじたて):今ではできる職人が数少ない手縫製法のひとつ。 ハンドソーンウェルト式製法の中で、底付け(アウトソールの出し縫い)のみ機械縫いで行う製法。十の工程のうち九分を手仕上げすることから名がついた。アッパーのつり込みを手作業で行い、すくい縫いを手作業で行うことで、ハンドソーンウェルト式製法のように柔軟性のある靴に仕上がり、足に合わせた形状を作ることができる。グッドイヤーウェルト製法に比べソールの部品が少ないため、履いた時のソールの異物感を抑えることができる。
グッドイヤーウェルト式製法
19世紀初頭、米国のチャールズ・グッドイヤー二世〔グッドイヤー一世は発明家/加硫ゴムの発明により「GOODYEAR」社の由来となる〕が、靴製造の機械化に成功。現在では簡素化した靴製法の技術が発達し少なくなった製法だが、本格的な高級紳士靴などには今でもこの製法が使われる。 他の機械式製法に比べ、職人の技術が重要かつ多くの部品と手間がかかるが、丈夫でしなやかな靴が仕上がる。中物にコルクやフェルトを入れることで、吸湿性・断熱性にも優れ、クッション性と足なじみにも優れている。
すごく面倒だけど、自分の思うものは このやり方じゃないと作れなかった
一貫した靴づくりとインソールとの一体感。オーダーメイドインソールの効果を最大限発揮するための靴であるため、インソール抜きに靴だけの販売はしていません。 売るための靴作りではなく、あくまでインソールを利用する人のための靴を作っています。
インソールからシューズを作るまで
足型をとる
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インソールを作る(3回程度修正)
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足のサイズ測定
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最適なサイズの靴を仕上げる
インソールは面で効果を発揮しますが、そこに専用の靴を合わせることにより足を包み込む部分全てで立体的に効果を発揮することが可能になります。ソールは通常の靴よりも少し高めに設定されており、インソール込みでバランスの取りやすい形状になっています。
自分のために
「自分専用」の木型を作ってもらい、インソール込みでフィットする靴を作ることに意味があります。革はイタリアの最高級ベビーカーフを使用、裏地には馬革を使用しています。革の厚さも数度にわたり調整し、糸に至るまで革に合わせて設定し、シューズの機能重視の仕上げとなっています。
STEMSHOESは簡単に手に入るものではなく、手順の必要なものですが、 このような作り方でしか手に入れられないものです。人生に必要なものを手に入れるということは、それだけの時間と手間をかける必要があるのかもしれません。
森さんは父が40年以上やってきたことを小さい頃から見て育ち、インソールを作るようになってからは自分用のインソールを作ってはどの部分がどこに影響するのかを自身で体験しながら矯正する基準を得ました。その経験が1足1足に応える技術となり、ここにかつて体験したことのないインソールとSTEMSHOESの組み合わせを実現させました。
STEMSHOESとインソールの手入れ
インソールは耐久性や矯正の度合いにより2年更新がベストです。 ※使用する人の酷使する度合いによって更新時期は異なります。
STEMSHOESを脱ぎ履きする時は必ず紐を緩め、 足全体にフィットするように締め直してください。
ソールが減ったりした場合など、シューズのリペアも可能です。
足元から矯正するため、 足元から頭に向かい数年かけて矯正されていきます。 日々の生活の中で身体の歪みが治っていく。
この体験は、生活を一段豊かにしてくれることでしょう。
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森 健TAKESHI MORI
インソールの第一人者である森 公一を父にもち、生まれた頃からインソールを作る父の姿やお客様の姿を見て育つ。大学卒業後にドイツへ留学。帰国後、父の元で働き、2011年下北沢にオーダーメイドインソール専門店 FOOTWORKSをオープン。身体のトラブルで悩んでいる方々のインソールを作り続けている。以来、数多くのトップアスリート、モデル、俳優を顧客に持ち、絶大な支持を得ている。