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アメリカンアウトドア・クロージングメーカー 「フィルソン」。 そのクラシックでありながら普遍的な装いとタフな作りは、 100年以上の歴史を持つ。 世代を越えて人々を惹きつけるその魅力とは?

 


The Gold Rush Years 1897-1899

ゴールドラッシュが生んだ タフで信頼できるブランド

アメリカはクロンダイクがゴールドラッシュに沸いた1890年代半ば。ワシントン州北部でワークウエアを販売していたC.C.Filsonは、過酷な労働環境下で働く労働者が求める「頑丈で温かいワークウエア」を開発。これを機に、探鉱者向けのアイテムを専門に扱う“C.C. Filson's Pioneer Alaska Clothing and Banker Manufactures”を設立し、主流となる「マキノーウールを使用した衣類やブランケット」などのニット製品に加え、ブーツ、靴、極寒地用に設計されたモカシンや寝袋を製造。ゴールドラッシュを目指しクロンダイクに渡る人々にとって無くてはならないアイテムとなった。

さらにユーコン川流域の鉱夫・Mike Kellyを運営者に迎え、ゴールドラッシュの無料情報案内所を開設。実際にその地に赴いたフィルソンの愛好者たちから寄せられた信頼性の高い情報を提供し続けたことで、フィルソンは”信頼”や”安心”と同意語と言われ始める。

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Mackinaw Cruiser

世界で最もコピーされたジャケット
「マキノークルーザー」

フィルソンは1902年に会社をシアトルに移転し、森林調査員向けのタフなジャケットとして高密度ウール製の「マキノークルーザー」(森林踏査者《森林警備隊や木こり》のことをTimber Cruiserと言うことから名付けられた)を販売開始する。多ポケット、保温性の高い二重生地など機能性の高い設計が評価され、ゴールドラッシュが終わった後も林業の発展とともに人気を得る。1914年にはパテントを取得し不動の地位を確立。

1919年にC.C.Filsonが他界した後1927年にパテントの期限が切れると、様々なメーカーにこぞってコピーされたが、本質を貫いたマキノークルーザーの品質は現在もなお揺るがない。

※マッキーノ、マッキノー、マキノーと複数の呼び方があるが、ここでは英語発音に近いマキノーとしている

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徹底的な品質主義が時代を越える

FILSONが取り扱うウールは、防水性・耐久性の優れたバージンウールのみであり、オレゴン州で採れる原毛の中でも弾力の優れた最上級品だけである。原毛を刈り取ってから製品に仕上げるまで、いまだに100年以上続く伝統の技法を用い、2年以上の歳月をかける頑固さで取り組む。その頑固さゆえに、アメリカの森林警備隊、木こり、ハンター、アングラーそして冒険家など厳しい自然環境の中で真のクオリティを必要とする人々に愛され続け、アメリカ空軍・陸軍のスタッフ用としても一部使用されている。

確かな品質は「親から子へ、子から孫へ」と受け継がれるというエビソードが多く残されていることからも伺える。フィルソンが公式のリペアサービスに手厚いのも受け継がれていく理由のひとつだろう。

フィルソン独自の生産方式


1931年、フィルソンのビジネスは徐々に軌道に乗り、充実した設備を備える広い工場へと移転した。この頃、一人の人間が一枚の商品を最後まで責任を持って仕上げる”Filson Unit Garment Method”という生産方式が開発された。それから80年以上になるが、今でも、フィルソンのアイテムの大半はこの方式で造られている。職人が責任を持って最初から最後まで一貫して仕上げることで、見た目は同じ商品だとしても、我々は1点1点が職人が誇りを持って臨んだ仕事を手にすることができるのである。


MIGHT AS WELL HAVE THE BEST
– CLINTON C. FILSON

「どうせ持つなら最上のものを」

C.C.Filsonが掲げていたこのフレーズは、今もなおブランドポリシーとして生き続けている。ゴールドラッシュに人生を懸けた男たちのために創業して100年以上が経った今も、この言葉があらわす通り「最上のもの」にこだわり続け、上質の天然素材と品質を維持している。

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PRODUCT LINES
進化し続けるラインナップ

ハンター、アングラー、エンジニア、探検家、写真家、船員や鉱山労働者のためのタフで快適なアイテムたち。1996年に、かねてよりフィッシャーマン達から望まれていたフィッシング・ベストのコレクションを発表。国中の川でフィールドテストを重ね、プロのフィッシャーマンをスタッフに加えるなど、生地・デザインともに10年に及ぶ研究の末に完成された。

FILSONは単に新しいラインナップを広げるのではなく、プロダクトの本質を追求し、本当に必要とされる最上のものを作ることによって地位を確立し、そこに年代や時代を問わないファンを作りつづけている。

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BAG

その品質は鞄づくりにおいても発揮される

フィッシングのラインナップ同様に、ジャンルを越えてプロダクトの本質を追求して生まれるバッグたちは、今まで「機能性だけを追求してきた」バッグたちとは一線を画したラインナップに仕上がっている。機能性と耐久性、そしてデザインを兼ね備えた普遍的な装いは、あたかも数十年前からそこに存在していたかのような錯覚さえ覚える。このものづくりこそ、創業当時から「どうせ持つなら最上のものを」というポリシーを掲げ、自社で全ての工程をこなすフィルソンの成せる技である。

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FILSON × MAGNUM PHOTOS

世界最高峰の写真家集団が求めるもの

フィルソンと世界最高峰の写真家集団であるマグナム・フォトがコラボレーションした最高峰のカメラマンバッグ。写真好きの方であればマグナム・フォトの偉大さは語るまでもなく、バッグの品質にも徹底的なこだわりが反映されている。マグナム・フォトとして監修したものと、マグナム・フォトメンバーの「スティーブ・マッカリー」と「デビッド・アラン・ハーヴェイ」が監修した3ラインが存在する(スティーブ・マッカリーはナショナル ジオグラフィック史上もっとも有名な「アフガンの少女」を撮影したことでも知られる)。いずれのラインナップも、カメラマンによる、カメラマンのためのデザインをマグナム・フォトが求め、フィルソンがその要求を洗練された形で実現している。

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デザイン性の高いカメラバッグ

機能性ばかりに注目し、デザインを置き去りにしてきたカメラバッグが多い中で、このマグナム・フォトがコラボレーションしたデザイン性の高いバッグの存在は極めて貴重で、その外見と機能の良さから、近年増えつつある女性カメラ愛好家にも注目がある。

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MAGNUM PHOTOS


マグナム・フォトとは、1947年、ロバート・キャパの発案で、アンリ・カルティエ= ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビッド・ シーモアらによって、写真家の権利と自由を守り主張することを目的として設立された世界を代表する国際的な写真家集団。ニューヨーク、パリ、ロンドン、東京に事務所を構え、現在約50名の写真家・フォトジャーナリスト(報道写真家)が在籍している。その活動は「世界を変える写真家たち」という映像作品にもなっており、世界各地の映画祭でマグナム・フォトとメンバーに関するドキュメンタリーなどを集めた“Magnum in Motion”が上映されている。報道としての側面だけでなく芸術性を兼ね備えた写真の数々は、マグナム・フォトなくしては生まれなかったとさえ言われる。


TRAVEL BAGS

旅行カバンとしてのフィルソン

フィルソンの堅牢な作りと普遍的なデザインは、トラベルバッグにおいても優秀であることは、想像に難くない。

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FILSON – TWILL WHEELED CARRY ON –

キャリーバッグの生地は撥水性に優れ、頑丈なベアリングローラーは軽々と運ばせてくれる。クラシックな装いでありながら、ハンドルは2段階調節付き、利便性の高い内ポケットなど充実している。ショルダーバッグとこのキャリーバッグさえ持っていれば、世界中どこへいっても間に合うだろう。

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FILSON – 24 HOUR BRIEFCASE – TIN CLOTH –

「24時間バッグ」と呼ばれるブリーフケースは、コンパクトでありながらビジネスに必要なもの一式と1泊程度の容量に応える作りとなっている。ポケットの絶妙なサイズ感と配置、豊富な数は機能性抜群で、ノートPC・バッテリー・携帯電話・財布・手帳・ペン・衛生用品に加えてシャツと下着等々を軽々と収めてくれる。

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FILSON – 48 HOUR DUFFLE –

「48時間バッグ」と呼ばれるダッフルバッグは、言葉の通り2泊程度の旅行に最適なサイジング。24時間バッグの機能を兼ね備えながら、気負うことなく担ぐことのできるデザインと収納力抜群のポケットたちは、名称にとらわれずデイリーに使える大容量バッグとしても大いに活躍することだろう。


MIGHT AS WELL HAVE THE BEST
– CLINTON C. FILSON

「どうせ持つなら最上のものを」

 

軽々しく口には出せないこのポリシーを、 100年以上も粛々と体現する。

信頼と品質の継続とは、かくも偉大である。

     

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