
世界初のナイロンにインディゴ染めを施した、 Porter Classic を代表するファブリック “SUPER NYLON”。 デニムのように表情を持って様々な色落ちを見せてくれる 生きたナイロンは、「既製品」という枠を取り払い、 人を惹きつける。
Porter Classic
ポータークラシック
長年にわたり数々の名品と呼ばれる鞄を世に送り出し、世界中に熱狂的なファンを持つ吉田 克幸氏と、映画『ホノカアボーイ』の原作者としても知られる 作家/写真家 吉田 玲雄氏が2007年に立ち上げ、克幸氏とともに長年バッグデザイナーとして活躍する吉田 晃務氏が加わる。この3人を核に、日本の伝統文化、そして職人の高い技術。変わることのない本質に新しいエッセンスを加え、独自の視点や感覚で新しいスタイルを確立する。
「メイド・イン・ジャパン」にこだわり 「世界基準のスタンダード」をコンセプトに掲げ、 伝統からアンチテーゼ、芸術文化、職人技術を取り組みながら、次世代、そして孫の代まで愛される商品を追求している。

吉田 克幸 氏
1947年、東京都生まれ。デザイナー。もと吉田カバンのチーフディレクターとして活躍。1981年には日本人として初めて「ニューヨーク・デザイナーズ・コレクティブ」のメンバーに選出される。現在は独立しPorter Classicの代表を務める。2010年4月には「PAWN SHOP」という質屋をオープンし、6月にはカバンの新レーベル「KICHIZO」が全国展開し始めた。
吉田 玲雄 氏
1975年、東京都生まれ。写真家、作家。1993年にセント・メリーズ・インターナショナル・スクールを卒業後渡米し、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコの大学で映画と写真を専攻。 2003年にサンフランシスコ・アート・インスティテュート大学院卒業。現在はPorter Classicの取締役を務める。著書『ホノカアボーイ』(2006年えい出版社、2008年幻冬舎から再版)は映画化され、2009年3月14日に全国東宝系でロードショーされた。
吉田 晃務 氏
1964年、東京都生まれ。カバンデザイナー。 前職の吉田カバンではSMOKY、CONDITIONなどのカバンを作成した。復帰後、2010年にはPorter Classicの取締役に就任し、「KICHIZO」ブランドのチーフデザイナーを務める。NYLON + INDIGO
ナイロンでも色褪せるものが作りたい
デニムのように色が褪せていくことが魅力的なものがある。
Porter Classicはナイロンでも同じ事が出来ないものか、という発想から フライトジャケットなどで使われる太さ210Dの ナイロン糸で織られた生地をもとに研究をスタート。
ところが、最初から着色された化学繊維のナイロンは デニムのように上手く色落ちしない。
そこで、最初から白生地でカバンを作り、 染めの段階から日本の藍染めのように、
インディゴで染める方法を考案。
染色不可能と言われていたナイロンの染めを
商品として完璧なものに高めるため、 生地からサンプリングし、膨大なテストを繰り返した。
真似できないモノづくり
アイデアを実現した工場との信頼関係
染めによる生地の縮みに対応した縫製、 商品としての色落ちや磨耗強度を保証する「堅牢度」試験のクリア。 類い稀な「縫製後に染めるカバン」は困難を極めた。
後染めによって発生する 様々なパーツの歪みや生地の縮みを逆算して縫製せねばならず、 何度やったとも知れないサンプリングで 製造現場は限界を迎えるところだったという。
「本当に良いものができた。」
こう胸を張って言えるのは、このような工程を 乗り越えてきた商品だからこそ。 Porter Classicは、満面の笑みで
勧めてくれる。
想像を超えたものづくりを支え、アイデアを実現し得たのは 紛れもなく工場の協力と信頼関係の賜物である。
「作り手を大切にする」
この心を真ん中に置いたPorter Classicから この技術が生まれたのは必然かもしれない。
長年のバッグデザインに裏打ちされた 洗練されたカバンたち
吉田カバン在籍時から数々の名作を生み出してきた 吉田克幸氏と晃務氏が作るカバンたちは、 金具やステッチ1つ1つからディティールにこだわり、
機能的に仕上がっている。
そして、スーパーナイロンのその藍の美しさが、 メイドインジャパンのこだわりを一層引き立てる。
SUPER NYLON
スーパーナイロンの誕生
通常では後染めするという概念のない無機質な化学繊維に 発想の転換によって「生きた」表情が誕生した。
スーパーナイロン、
それは数かぎりないトライアンドエラーから生まれた 真似のできない進化したナイロンの姿。