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TALK SHOW|Vol.1
Harvest Festival Tapestry at PHAETON

佐久間 裕美子 × 早坂 香須子
 

 

NY在住のライター/ ジャーナリスト、
2014年に話題となった「ヒップな生活革命」の著者、
佐久間裕美子さんの
新刊「ピンヒールははかない」(幻冬舎)
刊行記念のスペシャルトークショー。

 

さらに今回はトークショーの
スペシャルゲストとして
広告、雑誌、TV、ファッションと
幅広い分野で活躍されている
大人気のメイクアップアーティスト
早坂香須子さんをお迎えし、

 

「秋の収穫祭スペシャルトークショー」
としてPHAETONで開催しました。

 

1時間に渡るその様子を、
全編もらさず(!)掲載いたします。
どうぞお楽しみくださいませ。

 

佐久間裕美子
早坂香須子

 

 

PHAETON WINDOW
 
 
早坂香須子
佐久間裕美子さんです。
佐久間由美子
早坂香須子さんです。
佐久間由美子
 私たち実は初対面なんですよね。
早坂香須子
そうそう、いっぱい共通のお友達が多すぎて、
なんで会ってなかったんだっけ?って。
佐久間由美子
結構すれ違い。
私が東京にいるときにカズちゃんがNYにいて。
早坂香須子
そうそうそう!
今日やっと会えた。
佐久間由美子
なぜか石川県で。
早坂香須子
石川県で。
佐久間&早坂
うふふふ
佐久間由美子
会うという。
すばらしいね。こんなに人が来るとは。
早坂香須子
本当に、本当にね。
喋ろうと思うことメモってます。
佐久間由美子
私もメモってます。
 
今日は司会がいないので、
お互い3つずつ質問を用意するという、
スタイルで。
 
これも今日会ってから
打ち合わせをして決めました。
どこまで話していいか、みたいな。
早坂香須子
あははは
佐久間由美子
プライベートなことは
どこまでOKかみたいなところも含めて。
早坂香須子
ふふふ
プロだからね〜。
佐久間由美子
いやいや、カズちゃんもよく
トークショーやってるんで。
早坂香須子
今日はもう大船にのったつもりで。
佐久間由美子
お互いそれでいきましょう。
じゃあ最後に質問とか
してもらう感じにする?
早坂香須子
そうしましょう。
せっかく・・
(佐久間さんが)来日だからね!
佐久間由美子
いやいやいや。笑
・・いつもいるから、
「実は東京に住んでるでしょ?」
とか言われがちで。最近。
2ヶ月に1回いるような感じなんで。
早坂香須子
そうだよね。
佐久間由美子
じゃあ、どっち先にします?
早坂香須子
じゃあ私・・からでいい?
早坂香須子
あの、実は二人の対談のきっかけになったのは
OLD JOEのデザイナーの高木さん・・・
(会場を見渡して、OLD JOEの高木さんを探す)
佐久間由美子
OLD JOEの高木さんは多分あちらの方に。
外の壁に投影している方にいると思うんですけど。
 
DSC04164 2
*外の特設スクリーンから視聴されていました。

このお店の方はOLD JOEのことが
好きな方が多いと思うんですけど。

OLD JOE好きな人〜!
PHAETON
(会場ところどころに挙手)
佐久間由美子
もっといると思うんですけど。笑
 
PHAETON
会場:笑
早坂香須子
OLD JOEの高木くんが、
佐久間さんと私たちを
ブッキングしてくれたんですね。
それがなんでかっていうと、
 
私はメーキャップアーティストで
東京で仕事をしているんですけど、
佐久間さん・・ユミちゃんはメイクをしない。
その2人が対談したら面白いんじゃない?って
佐久間由美子
メイクをする人とメイクをしない人がね。
早坂香須子
そんな感じで、私本当に
何しゃべったらいいんだろう?って
一方的にファンだったんですね。
佐久間由美子
いやいやいや。笑
早坂香須子
好きな雑誌で、この記事いいなって見ると
だいたい佐久間裕美子だったりするの。
佐久間由美子
ありがたい。
 
早坂香須子
でなんかね、
すごい山奥に住んでる
アーティストを追った記事とか
佐久間由美子
それね、
誰が読んでいるんだろうって。笑
早坂香須子
(手を上げて)読んでる読んでる笑
それで、佐久間裕美子っていう人を知っていて。
この人の記事いいなあって
思っていたらこの話が来て。

こんな人と何しゃべったら
いいんだろうって思ったんですけど、
まあその、打ち合わせというか、
高木さんと顔合わせのときに、高木さんが
「早坂さんて仕事以外の趣味なんですか?」って
聞いてきたんですよ。

で、よくよく考えると、なかったんですね。私。
メイクも好きなことだし、
例えば読書が好きすぎて
ブックセレクターになった友達とか
はんぱない人たちを見ているから、
もう趣味読書とか言えない・・
佐久間由美子
わかるわかる。
早坂香須子
ヨガとかもなんか、
別に趣味っていうか気になったときに
やる感じだから趣味って感じでもないし、
植物療法学とかもやっているんですけど
それも仕事に繋がってくるし。

今オーガニックコスメの
ディレクターもやっているので。
 
なんかね〜
あ、旅行かもなって思ったんですけど
旅行も結局ねえ。
そこで出会った人たちと
仕事をすることになったりとか。
佐久間由美子
あるある。
早坂香須子
でしょ?だから結局
あれ、趣味がないって思ってゾッとしちゃって。
佐久間由美子
そう、ゾッとする気持ちもわかる。
わかりますよね。
早坂香須子
それで最近いろんな人にこの話を聞いていて、
「どんなことが趣味なんですか」って。
それをユミちゃんに聞きたい。

 

 

 

 


Q1. 佐久間さん、どんなことが趣味なんですか?

趣味は「仕事」です。

趣味は「仕事」です。

佐久間由美子
趣味は・・仕事です(ニヤリ
早坂香須子
アッハハハ!
やったぁ!(ガッツポーズ
佐久間由美子
仕事以外って言われても困っちゃう。
困っちゃうんですよね〜。

私、どこ行っても「何書こう」って思ってるから。
なんか初めの一回は遊びみたいな感じで
仕事として行くときってあるじゃないですか?

何かお題があって、これやってくるっていう
仕事のやり方ももあるんだけど、
そうじゃなくて、
 
あそこに面白い人がいるよって聞いたら
ワッって行っちゃったりとか。
早坂香須子
PHAETONの坂矢さんと会ったのが、
高木さんがユミさんに誰か面白い人いる?
って聞いて、ここに連れてこられたっていう。
佐久間由美子
こういう面白い人いるんですよっていって
一度行きましょうよって言われて
「まあそのうちね」って感じだったんだけど、

結構日本に帰ってくると
スケジュールをツメツメにしちゃったりとか
あと取材にも行くから・・
じゃあ(そのうち)って言ってたんだけど。

ふとある時に行けるねってなって
本当にそれは、坂矢さんに会いに、
この店を見るためだけに来たんだけど。

多分私が今までに会った中の
一番変わった人の十・・
あそこに立ってらっしゃいますけどね。笑
(会場に向けて)あの方が坂矢さんですよ。
めっちゃ変わってるのね。
早坂香須子
どう変わってる?
佐久間由美子
なんていうかその〜
早坂香須子
すごい人を取材しているわけですよ。
佐久間さんはね。
本当国内外・・その中で
5本の指に入っちゃうんでしょ?
 
*佐久間さんのインタビュー歴|政治家(アル・ゴア副大統領、ショーペン元スウェーデン首相)、ミュージシャン(坂本龍一、ビースティ・ボーイズ、マーク・ロンソン)、映画監督(ウッディ・アレン)、作家(カズオ・イシグロ、ポール・オースター、ゲリー・スナイダー)、デザイナー(川久保玲、トム・フォード、トム・ブラウン)、アーティスト(草間彌生、ジェフ・クーンズ、杉本博司、ライアン・マクギンリー、エリザベス・ペイトン)など、幅広いジャンルにわたり多数の著名人・クリエーターにインタビューしている。
佐久間由美子
「変わってる人度」でいうとね?
佐久間&早坂
ふふふふ
佐久間由美子
だから発想・・
この店をこういう風にするために、
こうしました、とかじゃないわけ。

これが、面白いと思ったから、
これやっちゃいました。とか。

だってあの、
あの照明にかかってるあの丸いやつとか・・
PHAETON
坂矢「木ですね。」
佐久間由美子
木ですよねえ。
早坂香須子
木ですね。
佐久間由美子
おかしいやろって。笑
佐久間由美子
その感じとかがね、
なんか面白いなあと思ってね。
その時テープとかもまわして
まだ原稿にもなってないんだけど、
そのうちなりますから。

だからその、こんな風に
めっちゃ面白い人がいるんですよ
って紹介してもらって、

行ったら本当に面白くて、
なんか本当に勉強になって・・
みたいなのが趣味。

人が場所を面白くする。

早坂香須子
ん〜〜
 
それって人が先なの?
場所が先っていうより
佐久間由美子
まあでも、
場所を面白くするのは人じゃない?
早坂香須子
確かにね〜
佐久間由美子
うん、だからこんな
私の金沢とのゆかりは
父が昔単身赴任で金沢にいたことがあって
その時に何度か来て。

あとまあ21世紀美術館に来て。
あと1回ぐらいトークショーやったかなって。

街中に素敵な店もあるし、
素敵な人もいるし
文化も、レコード屋さんもあったけど
潰れて無いとか、その金沢特有の
なんかいろんなことがある。

けれども、こんな空港から
ちょっとタクシーで走って
この何にも無いところに・・
早坂香須子
来た時本当にビックリした〜。
佐久間由美子
ね。何かと思うじゃない!?
早坂香須子
だって今日だって、
小松の駅からタクシーで来て。
PHAETONの住所を伝えたら
運転手の人に何回も聞かれて。

お店のことを知らない
おじいちゃんだったから。

「そこに何があるの?」って
PHAETON
会場:笑
佐久間由美子
行けばわかります、みたいな。笑
 
私も、人に
「今石川にめっちゃイケてる店があります」って
「小松空港の近くにあります」って言うんだけど
それ以上どう説明していいかわかんない。から、
「騙されたと思って行って」って
言ってるんですけど。
 
 
 

まあだから、
その「場所を面白くするのは人」だから、
なんか、もう坂矢さんを例にしたけど、
ちょっと頭の中割って見せてもらっていいですか、
みたいな感じの人が
結構いろんなところにいて、
アメリカにもいるし、日本にもいるし、
南米とかにもいるし、それのために居るというか
原稿になるかならないかわからないけど。

行ったら何か刺激を受けて、
明日このこと書こう、とか。なるからね。
そうすると、それがもう楽しいから
なんか趣味とかいらないかな。

いや、なんでもしますよ。
雪山行ったりするけど
その自分で事前に雪山行くために
計画したりとかしなくて
たまたま会った誰かに、
山行くぜって言われた時に
じゃあ行くって感じでやってるから
それは趣味って言えないよね。
 

山の小屋の話。

早坂香須子
山の小屋があるんだよね?

 

佐久間由美子
はい、借りてるんです。
早坂香須子
それ・・も別に趣味じゃないの?
佐久間由美子
それも趣味じゃなくて、
なんかずーっと都会にいると疲れるから、
NYがちょっとしんどくなったなーと思った時に、

お金持ちのカップルが持ってる
あの山小屋はって思い出して。

そこはなんか洪水とかが来て
ねずみとかがいっぱいきちゃって
放置されてたのね。
で、その人たちも、
やってもやってもねずみが出るし
なんかもうヤダ、みたいな。諦めちゃってて。

その人たちに、直すからって、貸してくれって。
だから、家賃とか払ってないですよ。
もうすばらしい物々交換っていうか、労働で。
早坂香須子
それNYから車でどれくらい?
佐久間由美子
車で1時間半ぐらい。
早坂香須子
私、今全く同じことが起こっていて、
海外によく行くんですけど、
なんで行くかっていうと
東京つらいからなの。
佐久間由美子
うんわかる。
早坂香須子
コスメ作るようになって
地方によく行くんだけど
地方もすごく好きなんだけど、
 
あの〜、とうとう
ちょっとやばいなってなってきて
で、なんか山の家が欲しいって。
小屋でいいの、家じゃなくて。

小屋が欲しいなって思っていたら
友達の絵描きがいるんだけど、
今ハワイに住んでいるから
10年使っていないの。

誰ももう住んでいないから、
ボロボロで、
それこそハシゴとか朽ちてて
使って欲しいって言われて
「やったー!」って。笑

ただ1個問題があって、
私ペーパードライバーなの。
佐久間由美子
お教えしましょう。
早坂香須子
それで、メンテしながら住まないといけないから、
住むっていうか通わなきゃいけないから。
そこでお化粧品の試作とかができたら
ラボとかにできたらいいなって思っていて、

ってなると
それはライフワークになるかな、
趣味になるかなって思ったけど
結局仕事にしちゃうんだよね。
佐久間由美子
そうそう、そうなんですよ。
でもなんか所謂、
いいかなって思っちゃうのは、
趣味がないっていうのは、
すごく寂しいって思うけど

でもいいかなって思っちゃうのは
遊びみたいな気持ちで・・
もちろん遊びじゃない、真剣に、
お金もいただいてるから
真剣にやっているんだけど

その、そういう気持ちで
楽しみながらやっていけるんだったら
別にそれでもいいんじゃないかな
って思っちゃうね。
早坂香須子
よかった、
ほんとうにそれが今日聞けてよかった。
佐久間由美子
でもこどもの時とかは
やっぱり、なんかこう父がワーカホリックで、
ワーカホリックは血だって
言われてるんですけど。笑
仕事ばっかりしやがってって思ってたから。

子どもがいたらあれだけど
自分ひとりだけだから、
その辺はもう、いいかなぁって。
早坂香須子
これだけ好きなことができるってね。

 

 

 


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