NUTS ART WORKS × SAKAYA
ナッツさんとPHAETON｜坂矢の関係性
「PHAETONのサイン＝ナッツさん」なのですが、
今までにどのような交流があって
今までにどのような交流があって
こんなにNUTS ART WORKSのサインがあるのか、
みんな不思議に思っているところで、
みんな不思議に思っているところで、
その関係性が気になるところです。
長く交流があるということだけは
なんとなくわかってらっしゃる方は
多いと思いますが、
その出会いについて、
本日は具体的にお聞かせいただければ。
これは結構、人から聞かれます。笑
一番はじめはバイクのペイントだよね。
そうですね。
（当時は）俺もまだ、
そこまで忙しいって感じでもなくて、
ギリ20代ですよね、まだ。
20代かね？坂ちゃんがまだ10代の時だよね。
そうですね。
その時に、なんかロシア語みたいなのを
バイクに描いてっていうのを頼まれたのが
バイクに描いてっていうのを頼まれたのが
交流が始まったきっかけ。
それは、（坂）がナッツさんの
アトリエに乗り込んでいったんでしょうか？
家が近かったんですよね。
五本木の通りを歩いていたら
ナッツさんが描いた
エルカミーノかなんかがあったんですよ。
駒沢通りに。
五本木の通りを歩いていたら
ナッツさんが描いた
エルカミーノかなんかがあったんですよ。
駒沢通りに。
あ〜！うん、うん。
ボンネットに描いてあるのをみて、
「うわ〜！」ってなって、ファクターがあって。
「うわ〜！」ってなって、ファクターがあって。
ファクター通したんだっけ？
あれは通してないですよ。
ナッツさんと携帯番号を交換して。
そうだっけ？
そうですそうです。それで、
M&Mが積んであるところに行きました。
そこで描くっていって。
そこで描くっていって。
俺がまだ、場所を構えられて
いないぐらいの時だったから、
M&Mの場所を借りて、
M&Mの場所を借りて、
バイクに描いたっていう。
田園調布のね。
田園調布のね。
そうですね。
車に描かれたサインを見て、
描いた本人を探したら
ナッツさんだったんですね。
ファクターの目の前に止まってたんですよ。
うん。
あれは誰のものだったんですか？
あれはお店の車として使ってたやつだね。
そこからもうずっと
この関係が続いているんでしょうか？
時々注文しては描いてもらって、
時々注文しては描いてもらって、
というような。
まずはそれが最初の１回ですよね。
はじめはそんな頻繁じゃなかったよね。
次会ったのは「店を始める」みたいな
次会ったのは「店を始める」みたいな
感じの時じゃなかった？
そうですね、店を始めて少ししてから。
車に描いたよね。前あったベンツのやつね。
そうですそうです。仕事じゃないやりとりでは、
その前にも何回かありましたよね。
アトリエに遊びに行って、ちょっと喋ったりとか。
アトリエに遊びに行って、ちょっと喋ったりとか。
うん。
頻繁にやりとりが始まったのは
それからなんですね。
そうそう。
あの時の車はもうかなりガッツリ描いて、
それからはもうポツポツ、って感じではなくて、
割と密にやってたよね。
次の店をやるんでとか話しながら。
次の店をやるんでとか話しながら。
当時は数ヶ月おきにPHAETONをのぞくと
頻繁に新しいサインに変わっている
という状態でしたよね。
あれだけのクオリティのサインが
あれだけのクオリティのサインが
行くたびに増えたり変わったりしていて、
訪れた人にとっては驚きでした。
当時、年代設定の違うサインが
並んだりしていましたよね。
大阪の時にそうだったんですよね。
大阪PHAETONの時は
少し年代を変えながら作ってましたよね。
2012.3 – 2012.8／
期間限定店舗 PHAETON 大阪南船場
期間限定店舗 PHAETON 大阪南船場
そうだね。
やはり新しいサインを起こすときは、
お題を出して、ナッツさんが
それに応える感じなんでしょうか？
最初はそうだったんだけど、
最近はお互いマイブームで
「これ面白いよ」「これやろう」ってなったり、
「これ面白いよ」って言って
「これ面白いよ」「これやろう」ってなったり、
「これ面白いよ」って言って
「じゃその看板お願いします」ってなったり。
ま、そんな感じなんだよ。最近は。
もうオーダーというよりは「お任せ」だと？
「マイブームおまかせ」だよね。
笑
マイブーム投げ合いからの
マイブームお任せ。
THE LMS GALLERY
2011年に発足した、カメラ部活動。
不定期に更新される、NUTS ART WORKS率いる 謎の集団。
《 THE LMS GALLERY ← 》
それで、そこから
カメラにいったんですよね。
LMSはそれがきっかけで
始まったんでしょうか？
もちろん。
当時ナッツさん
ローライ買おうとしてましたよね。
ローライだっけ？ハッセルじゃなくて。
あ、ハッセルです。
そこに僕が
そこに僕が
「はい、ちょっと待ってください」と。
ライカの話になって。
アトリエで延々と。延々と話して。
アトリエで延々と。延々と話して。
笑
そこからの流れですよね。
そこでナッツさんは
説得されてしまったんですね。
そうだよね。
画伯（ナッツさん）がのめり込んで、
LMS GALLERYっていうのを
LMS GALLERYっていうのを
発足しようって。
そこからLMSを始めてしまうまで
すごいペースですよね。
周りで見てる方は、
周りで見てる方は、
なんかライカすごいなって思い始めた頃には
もうLMSができちゃった感があります。
もうLMSができちゃった感があります。
あ〜。わりとそこまでは早かったかも。
一週間のうち、６・７回？
毎日のようにメールしてて、
それもレンズの話のみ。
それもレンズの話のみ。
アハハハ！！
お互いが欲しいレンズをもうわかってて、
「今大阪にいるんですよ」って言ったら
「〇〇カメラ？」
「今大阪にいるんですよ」って言ったら
「〇〇カメラ？」
「もしかしてあのレンズ？」って。
「だよな〜」ってナッツさんが言うんですよ。
「だよな〜」ってナッツさんが言うんですよ。
レンズまで指定して当てちゃう。
わかっちゃう。
今あそこにはあのレンズがある。って。
今あそこにはあのレンズがある。って。
全国の在庫把握してましたから。笑
ある日、正月に、
超解放レンズ「ノクチルックス」
超解放レンズ「ノクチルックス」
っていうのがあって。
それがどうしても
欲しいってなぁってなってて、
いよいよ、
いよいよ、
誰が最初に買うのかっていう
空気が流れていたんですよ。
二人の間で。
笑
そしたらまさかの。
二人とも元旦の同じ日に買っていたという。
アハハハ！！
同じ人から買ってるんじゃないですか？
あれどこで買ったんだったかな。
オンラインショップですよ。
同じ日に、二人してポチったんですよ。
アハハハ！！
すごいですね、そのレンズは
「ここまでいったら最高」っていう
行き着くところなんでしょうか。
行き着くところなんでしょうか。
どうですかねー、画伯。
なんか一回は
明るいレンズにガーッと興味が行くので、
明るさが最高峰だから。
明るさが最高峰だから。
出てるレンズの中で。
そこに一回行っちゃうんだよね。
そこに一回行っちゃうんだよね。
ライカを持っていて、
ノクチにいっていないっていうことが
「負け」た感がある。
「負け」た感がある。
アハハハ！！
そこまで一瞬で行ってしまうんですね。
しかもそこからLMSの
しかもそこからLMSの
オリジナルグッズまで作ってしまうという。
それはやっぱり画伯が、
インプットしたものを
アウトプットするっていう
感受性があるから、
感受性があるから、
すぐに出てくるんだと思うんですよ。
すぐに「おじさん」が出てくるし。
そういうことですよね。
生み出すというか、現れるというか。
生み出すというか、現れるというか。
すぐ昇華させてしまうんですね。
すぐに欲しいものが
作れる環境に今あるから、
作れる人もいるし。
そうなると、
そうなると、
「あれ作って」ってなるよね。
ケース作ろう、バッグ作ろう
・・・で
「エアフレッシュナー」作ろうって。
・・・で
「エアフレッシュナー」作ろうって。
カメラ全く関係ねえっていう。
アハハハ！！
あのLMSおじさんは、
いたるところで見かけますね。
石川県で結構おじさんを
石川県で結構おじさんを
付けた車が走ってます。
へ〜
笑
日本語サイン
ナッツさんのインプットと
アウトプットを繰り返す中で、
どのタイミングで最近発表された
どのタイミングで最近発表された
「日本語サイン」が出てきたんでしょうか？
日本ぽいものは、もうずっと前から
その気はあったんだけどさ、
仕事としてやるのは
仕事としてやるのは
ちょっと微妙だなと思ったりしてた。
なんかこう、「なんでも出来る屋」さん
になっちゃうというか。
ただもう、今回は
「呼ばれちゃった」感じだよね。完全に。
もう「やったほうがいいよ」って
もう「やったほうがいいよ」って
言われてる感じ。
もう飛び越えたってことですよね。
ポンって。
ポンって。
そうだね、仕事として受けてもいいな、
むしろやりたいっていう風に
今は考え方が変わっちゃってるし。
今は考え方が変わっちゃってるし。
ナッツさんは書道などはされているんでしょうか？
書道はやったことないんだけどね、
もう最近はそういう資料ばっかり買ってる。
ナッツさんのサインの日本語は、
筆の運びが、よくあるレトロ調の書体
みたいなものではなく、
日常的に筆を使っていた時代や
日常的に筆を使っていた時代や
中国の石碑などに残る筆文字のような
生きた表情を持っています。
生きた表情を持っています。
完全に看板屋の一線を飛び越えてます。
けど、まあ、そこで思うのは
書道であれを書ければすごいんだけど、
俺の場合、デザインをちゃんと考えてこう、
書道であれを書ければすごいんだけど、
俺の場合、デザインをちゃんと考えてこう、
やってるからね。
うんうん。
スラスラスラって書いてるわけじゃないから。
そこはやっぱり、負い目は感じるけどね。
そこはやっぱり、負い目は感じるけどね。
頭の中にあの絵が描けていないと
文字のプロポーションが成立しない、
という意味では
という意味では
サインとしては完璧だと思います。
お気に召すスタイル
今PHAETONで使っている、
NUTSさんのサインから抜粋した
「お気に召すスタイル」という
「お気に召すスタイル」という
フレーズなんですが、
この辺の言葉というのは
この辺の言葉というのは
NUTSさんが考えられているのでしょうか？
昔の、昭和の広告集とか、
やっぱり今と言葉の使い方が
違うっていうかさ
何か独特な感じがあるから、
何か独特な感じがあるから、
そういうのを結構拾い集めて、
あてはめるっていうか、
あてはめるっていうか、
そういうことをやってる。
面白いです。リニューアル前の
フェートンにあったカウンターの棚に、
縦書きのカタカナと漢字で
「フェートン洋品店」
と金で入れられたものが
大きく日本語が取り入れられた
大きく日本語が取り入れられた
最初のサインでしたが、
日本語がこんなにマッチする形で
日本語がこんなにマッチする形で
取り入れられるものかと衝撃でした。
2015年ごろのPHAETON
シンボル的なカウンターにて／
ナッツさんとOLD JOEデザイナー高木さんと
ナッツさんとOLD JOEデザイナー高木さんと
このころには結構
手をつけ始められていたんでしょうか？
趣味ではもう結構ネタを見てたり、
やってたんだけど
仕事としては何かでやって、
仕事としては何かでやって、
発表するとかはなかったね。
海外で大々的に日本語サインを
出されているのを見て、ハッとしました。
じわじわ来ていたっていうのもあるし、
いい機会だから
どうせ外国行くんだったら、
どうせ外国行くんだったら、
日本語のフォントで持って行った方が、
でっかい古臭いのが、迫力ある
でっかい古臭いのが、迫力ある
看板持ってった方がいいなと思って。
そうだね、あれは意外に、
狙ってやったっていうか。
あれを機に海外から日本語で
サインのオーダーも
来ているんでしょうか？
ないねぇ！実際。
笑
では今から告知されて
いくんでしょうか。
まあそうだね。
今だって別に自分から
宣伝してるわけじゃないからね。
フェートンの今回のイベントに合わせて
日本語のサインを複数用意された
というわけでもないんでしょうか。
というわけでもないんでしょうか。
うん、もともと今の店内に
置く看板が欲しいっていうので、
どんなのがいいかな〜っていう話は
どんなのがいいかな〜っていう話は
結構前からあったんだけど、
思い切って、これは、
ジャパンブームが来てるから、俺に。
漢字とかそういう感じでやらせてって言って。
描いてきちゃった感じだね。
漢字とかそういう感じでやらせてって言って。
描いてきちゃった感じだね。
NUTS ART WORKSの
丸ロゴがありますが、
日本語版もそのうち？
あ〜、いや、あれはあれで。
どうなんだろう。
あれの日本語版は考えてないね。笑
どうなんだろう。
あれの日本語版は考えてないね。笑
PHAETONの新サイン、
ありがとうございました！
2010 – 2016
PHAETON
ARCHIVES BOOK
日本のサインペインターのパイオニア。 SIGN PAINTER “NUTS ART WORKS” 228ページに及ぶアーカイブブック。 「看板屋と旅人は嘘をついても許される」
21世紀の商業デザインにおける、静かなる革新。
He is a pioneer of Sigh painter in Japan “ NUTS ART WORKS “ 《SIGN PAINTERS AND TRAVELERS HAVE LEAVE TO LIE》
For the 21 century commercial design
"Quiet Innovation”
NUTS ART WORKS
1996年にサインペインターとしての活動をスタートし、 数多くのショップサインや、ブランドのグラフィックを手掛ける。2014年、独自の世界観で作品を作り続けてきた活動の約17年間の中から店舗数45店以上、作品数250点以上をまとめたアーカイブブック「SIGN PAINTERS AND TRAVELERS HAVE LEAVE TO LIE 」が完成。
