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香る映画




「香る映画」とは2種類あると思います。


まず1つ目は、「香りを感じる映画」
実際に嗅覚を刺激する、香りが漂ってくる映画です。

それは、近年、話題になることも多い4D映画なるもの。
映像が立体的に見える3Dに加え、シートの可動や風、水しぶき、香りなどの演出が、映像に合わせて可動するように、プログラミングされているとのこと。まさに五感をフル活用するアトラクションのようです。

また、通信技術は目まぐるしく進歩しています。
4Gで動画の通信が当たり前となり、5Gではそれがより高速となり様々な分野に活用されていくようです。そして、2030年には6G時代が来る!なんて話も耳にします。テクノロジーの進化のスピードが早まる中、香りも通信技術によって届けられる時代。すなわち映画を見ながら、その場面と同じように香りが香ってくるというのも、近い未来に実現するのかもしれません。

そして、2つ目は「なんだか良い香りが香ってきそうな映画」
実際のところ、香りは漂ってきません。想像で香りが広がる映画です。

その「なんだか良い香りが香ってきそうな映画」の筆頭になりそうな映画がこちら

パリの調香師
〜しあわせの香りを探して〜

STORY
数々の香水を手掛けた天才調香師アンヌは、仕事のプレッシャーから嗅覚障害に。嗅覚が戻った今は、地味な仕事だけ引き受けていた。そんな彼女の運転手として雇われたギョーム。2人は衝突しながらも協力して仕事をこなしていくように。次第にアンヌは新しい香水を作りたい思いを強くするが、、、。




ディオールの撮影協力。また、現エルメス専属調香師クリスティン・ナーゲルなどの協力によって映画化が実現!と聞けば、香り好きの興味をそそります。
そして、香料のビンが並ぶ中、アンヌが香りをブレンドしていくシーンは、うっとりするほど美しいのです。

劇中には、名だたる香水以外にも、香料、石鹸、除草した草の香りまで、多種多様な香りが登場します。その場面ごとに香りを想像する楽しみもありますし、全体を通して優しい香りが漂ってくるような、心地よさも感じられる映画でした。また、普段見ることのない調香師の仕事を見れるのも面白さの一つです。

あとこれは映画館によるのかもしれませんが、鑑賞後に、劇中に出てきた香りを実際に香ることのできるパフォーマンスが用意されているので、実際に嗅覚を使い体感することもできました。
ミニシアター系の映画のため、上映館や期間も様々ですが、香り好きなあなたに、ぜひオススメしたい作品です。



嗅覚は、個人によっての感じ方が大きく異なる感覚。だからこそ、自分自身の世界が広がります。
映画1本分。約2時間の自分だけの世界は、香りを想像することで、より濃密な時間となることでしょう。


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ブリジット・バルドー主演の傑作映画「Le mépris – 軽蔑」(1963年) 。 カプリの香りは、まさにこの映画が撮影されたカプリ島の雰囲気そのもの。どの場面を切り取っても美しい香りです。
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ランシス・フォード・コッポラの 代表作であるエピックフィルム「Apocalypse Now – 地獄の黙示録」で描かれた現実、自由を求める兵士たちの強くはかない想いにインスパイア。中国タバコの甘さを効かせた程よくスパイシーな香りです。
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纏う人によって無限に変化していく、透き通るような香りです。

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