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鼻のはなし

“nez(ネ)”というフランス語をご存知でしょうか? 

日本人にはあまり耳慣れない言葉ですが、フランスでは “一流の調香師(パフューマー)”のことを指す語として知られています。
 “nez”はフランス語で“鼻”の意味。
要するに「一流の鼻を持っている人」という意味で、尊敬と親しみをこめてそう呼んでいるのです。

香りを作るにも、楽しむにも重要な鼻の存在。
嗅覚をつかさどる感覚器であり、呼吸をする呼吸器でもあります。
香りを楽しむ、そしてもちろん生きる上でも重要な器官である鼻ですが、何か特別なケアをしているという方は少ないのではないのでしょうか?

Medical Education Chart of Biology for Nose Diagram. Vector illustration

そんなあなたに意識してもらいたいのが「呼吸」です。

人間本来の呼吸法は「鼻呼吸」ですが、現代の日本人の多くは「口呼吸」をしているのが現実です。また最近のマスク生活で、それが助長されているよう。鼻よりも口での呼吸の方が筋力をあまり使わずにラクに大量の空気が取り込めるため、知らず知らずのうちに口呼吸になっているのです。
そもそも、口呼吸をしているのは人間だけで、人間以外の哺乳類は、鼻で呼吸し口で物を食べます。

私たちも、本来は、鼻から呼吸することを前提に体の仕組みが作られています。ところが、進化の過程で言葉を発するようになった時、人間の体の中では気管と食堂が1本に交わるようになりました。そのため、口でも呼吸ができるようになったのです。
しかし、口は主に食べ物を取り込むための器官であり、呼吸のために作られた器官ではありません。そのため、口で呼吸することは様々な疾患の元となることがあり、デメリットが多いとされています。

もともと「鼻呼吸」によって私たちの体の機能は正しく働くようになっています。
しかし、体の機能は使わなければ衰えていくもの。嗅覚に関しても、口呼吸ばかりしていると、香りの刺激が少なくなり、次第に感覚が鈍くなっていくのです。また嗅覚は脳と直接つながっているため、鼻に空気を通さないと頭の動きが鈍くなるとさえ言われています。

テープを貼る、ガムを噛む、ヨガを行う、専用のエクササイズ、、、etc
呼吸を改善すると言われる方法は、検索するとたくさん出てきます。

基本としては、常に意識して口を閉じること。そして鼻呼吸を心がけること。
また、吸い込むことばかり意識せずに、まずは体の中の息を全部吐き切ること。ここから気持ちのいい、深い呼吸が始まります。

そして、そんな時に頼りになるのが上質な香りです。
身にまとう香りや空間の香りを、思わず香りたくなる香りにすることで、自然と鼻呼吸したくなるのではないでしょうか。
心地よい空気に変えることは、今すぐ実践できることです。

鼻呼吸を行ったからと言って、いきなり“nez”ほどの嗅覚を手に入れることは難しいのかもしれません。
しかし、鼻を正しく使うことで人間の持っている機能をフル活用し、より健やかな生活を送ることにつながることでしょう。

香りを味方に、より良い毎日を。

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