STORY
タロット占いの「星」のカードには、液体を注ぐ女性の姿が描かれている。
それは生命の水。銀の壺から金の壺へと水が流れる。
シルバーは物質を、ゴールドは精神を意味する。
錬金術の理論によれば、この世界の原動力となるエネルギーは金属の中に含まれているという。太陽は金の世界を統べる。
ゴールドは、金属の中でも最も尊く、何一つ欠けることのない姿、達する目的、新しい生を象徴する。
わたしは様々な変容を遂げ、最後には、あたたかな光のけがれない煌めきにより人間の姿を変え、
生まれ変わりを可能にし、その魂を崇高で光り輝くものにする。
わたしは金に輝く球体として生まれ、液体となって溶け、99.9%の純度をもつ金属となり、
宗教的な宝物、王室のオブジェや、ジュエリー、装飾美術に使われてきた。
わたしは至る所で憧れの対象となってきた。複雑なシンボルを湛える宝のような存在。
私のはかり知れぬ香りを、嗅いだことがあるだろうか。
わたしは金に輝くリキッド・ゴールド。
by LIQUIDES IMAGINAIRES
『錬金術』
それは、古代より受け継がれてきた卑金属を貴金属の金に変えようとする化学技術。
アルシミー、つまり錬金術という言葉は、もともとアラビア語で化学という意味の「アル=キミア」に由来します。錬金術の研究や実験を通して蓄積された多くの化学的知識が近代化学成立の基礎資料となったとも言われています。
また、不老不死の仙薬を得ることができるとされ、呪術的な側面も。
卑金属を貴金属に変える触媒であり、あらゆる病気を治す力を持つ物質であると信じられていた「賢者の石」を中世ヨーロッパの錬金術師たちは追い求めていました。
“ALCHEMICAL TRILOGY (アルシミック・トリロジー)”
リキッド(液体)の持つ力と、メタル(金属)に宿る魂の間のミステリアスな交流により生まれたリキッド・イマジネールの特別なトリロジー。
『錬金術』の名が付けられたトリロジーの2作目は、「LIQUIDES GOLD」。
煌めくゴールドのボトルに込められた媚薬は、全世界で999本の限定生産です。
『肌にのせるジュエリー』
2020年に925本限定で生産されたトリロジーの1作目「LIQUIDES SILVER」を表現する上で、最もしっくりくる言葉です。
目に見えないものの、確かにそこにある存在感。その美しさは、気分を高揚させると共に肌の一部となって輝きを放ちます。
「LIQUIDES GOLD」を纏うと、それとは違う感覚を覚えます。
その香りの威力は凄まじく、メタリック感を確かに感じると思えば、すーっと身体の中に入っていくような不思議な感覚。
太陽そのもののような煌めきは、魔術的な力によって、私たちの内側に入り込み見えざるパワーへと変容するかのようです。
その昔、日本はヨーロッパにおいて「黄金の国ジパング」と呼ばれ、あたかもユートピアでもあるかのごとく憧れの対象になったことがあります。
そのきっかけになったのが、イタリアの旅行家マルコ・ポーロ(1254~1324)が著したとされる「東方見聞録」でした。
この見聞録は、やがて訪れる大航海ブーム(15~16世紀)の呼び水の役割まで果たすこととなります。
ユートピアを求める情熱、そして金を求める情熱には、歴史を動かすだけの力があるのです。
ジュエリーやオブジェだけでなく、富と権力の象徴として、時には不変不滅のシンボルとして、私たちをかり立ててきたゴールド。
そんなゴールドから、リキッド・イマジネールの魔術で昇華したパワフルな香りを、ぜひ全身でご堪能ください。