Osuzu

Leto


まずは、自己紹介をお願い致します。

Osuzu san


おすずです。
最近はジュエリーを作らせていただいています。
よろしくお願い致します。

 

L


モデル業と、
ジュエリー制作というのは全く別のものとして
やってらっしゃるのでしょうか?

O


はい、モデルのお仕事は高校生からさせていただいていますが、それとは完全に分けているというか、表現の一つとしてできたらよいかなと。

 

 

 

L


モデル業の延長でやられているというわけでは・・

O


というわけではないですね。

私ができることを、やっていければという。笑

L


8UEDE ( スエード ) は、
どのようなきっかけで、始められたのでしょうか?

O


もともと昔からジュエリーは好きで、モデルの仕事は毎日のルーティンワークではないので、仕事やオーディションが終われば、よく古着屋さんを梯子したり、ジュエリーを見て歩いていた時間が今に繋がっているというか。ものが単純に好きでした。でも自分が作ることになるとは、全く思っていなかったです。

あるとき、旦那さんのレディースブランドの展開の中でジュエリーをやってみようか?という話が出て、ほんの数型ですが試しにサンプルを作ってみたんです。

その時は一度お蔵入りしたんですが、その もの を作る過程がすごく楽しかったんです。昨年40歳を迎えたこともあって、残りの人生を考えたら、やりたいことはすべてやっていこうと。笑

 

 

L


そこからはもうご自身だけでやろうと?

O


はい。
自分でやったほうが、素直に出せるかなと。

L


8UEDEのラインナップは、とてもユニークですね。

O


今までジュエリーの勉強を全くしていないので、これが構造的に実際かたちにできるのか、できないのかもわからないまま「これを作りたい」と進めるので、多分職人さんは大変だと思います。笑

 

L


イメージが始めにあって、
それを具現化するために作っているんでしょうか。

O


そうですね。
既にあるものは、他の方が作ってくださるので、
わたしは「わたしが作れるもの」
無いものを作りたいな、と。

 

 

 

 

L


独創的なフォルムは、撮影していても非常に楽しいものですね。

O


本当ですか?嬉しいです。

L


時々ディティールの向きを勘違いして
撮影していることもありました。笑

O


そうなんですよね。笑
撮影の時や、パネルも時々逆さまになってしまってる時があります。笑 「これってどうやって使うんだろう?」とか「どうやって着けるんだろう」みたいなものが多いと思うので、だからこそ、写真を見てネットでではなく、実際ものを見て、手にとって、つけてもらって、それで気に入ったら連れて帰ってもらえるのが一番の理想です。写真だけではなかなか伝わらないと思うので。

L


そうですよね。そして、写真だけでは伝わりきらないところが、逆に「なんだろう?」っていう興味をかき立てられる要素にもなっていると思います。

人によってはジュエリーかどうかもわからないままの方も
いらっしゃるかもしれませんが。笑

O


そうですよね。笑
(ウッドカフ(L)を見て)「お椀・・・ですか?」とか。
聞かれてたこともあります。

 

 

L


なるほど。笑
ウッドカフ は 本当に人気で、たくさんのお問い合わせをいただいています。

O


嬉しいです。

L


はい。非常に熱心なお客様が多く、お問い合わせでは「こちらの木目ですが、こういう木目のものはありませんか?」と、細部まで深く見られているのがよくわかります。

 

O


そうなんですね。
確かに、自然のものなので、ひとつひとつ色や木目にも個性がありますよね。

L


はい、そこで丁寧に綺麗に包装されているパッケージをそっと開けて、木目をチェックしたりですとか。

O


何かすいません。笑
一点一点包んでおくのも、お店の方は開くのが大変だろうなとか思いながら・・

L


いえ!「パッケージも美しいので大切にします!」と仰るお客様も多く、初めて購入されるにも関わらず、以前からのファンのように「来期の予約はできますか?」とまで言われる方も少なくありません。

 

 

 

O


ええ!そんな方もいらっしゃるんですね!

L


はい。中には東京ではもう手に取ることができないので、都内から遥々やって来られる方もいらっしゃいます。

O


えぇ〜すごいですね・・。
確かにこれだけのアイテムで、大きく世界観を見せてくださるお店は希少なので、遥々来てくださる方もいらっしゃるのでしょうね。

L


ありがとうございます。それもきっとおすずさんのジュエリーへのこだわりがあってこそですね。本当にすごいことです。

 

O


私は直接お客様とやりとりする機会がなかなかないので、直接こういう反応を知ることができると、励みになりますし、次は何を作ろうかとワクワクしてきますね。

お電話やメールでのお問い合わせに「こういうものですよ」とお客様に言葉でお伝えするのは、とても大変なことだと思います。ありがとうございます。

L


ありがとうございます。まだまだもっとお客様に伝える方法があるのではないかと感じています。

実はこのインタビューをするにあたって、
おすずさんの記事をいろいろと拝見させていただきました。

O


わたしは話すのがとても苦手で、、すみません。笑

 

 

 

L


おすずさんといば、民族の衣装やジュエリーなどを収集されていて、直接現地にも行かれて、様々な勉強をされているかと思いますが、それぞれに意味やストーリーがありますよね。

有名な赤ザオ族のお話しで、一針一針願いを込めて縫っていって、その出来上がった形が素晴らしい絵柄になるというものがありましたが、おすずさんの作るジュエリーにもそういったお話しがひとつひとつにあるのでしょうか?

O


そうですね。割とそういうものが多いと思います。

 

 

L


原型というか、そういうジュエリーの由来になるものがあって、おすずさんの手によって出来上がってくる感じでしょうか。

O


そうですね、例えば Aheel Square Pierce は、インド西部の遊牧している少数民族のジュエリーで、家財道具を全てラクダに乗せて移動するときに、大事な資産をシルバーやゴールドの塊にしてピアスとして、それを肌身離さず常に身につけて移動していて、何かあればそれを売って食べ物に変えたりするという、いわゆる動産、資産としてのジュエリーをモチーフにしています。

 

 

 

Cosuzu Cuff は、ベトナムの山岳民族の住むSapaという街から片道2時間のバックハーのサンデーマーケットで、赤ザオ族、黒モン族、花モン族などのさまざまな民族衣装やジュエリーを売っている市場で、おそらく民族衣装のボタンとしての鈴を糸にたくさん束ねて売っていたものを見て、この音とフォルムがいいなぁと、、糸のまますぐにブレスレットとしてつけていました笑。

少数民族の人たちの鈴は、民族衣装のボタンや裾につけたり、ジュエリーにして身につけて生活することで、その鈴の音で邪気を払うよう願いが込められいます。

鈴のアイテムは、8UEDEのアイコンになっています。私がおずずということもありますので笑。

L


そうなんですね、もしかして鈴のシリーズでも音が違うものもあるんでしょうか?

O


ファーストシーズンからのRingシリーズは、高音の心地よい音がしますよね。シルバーのものとK14をコーティングしているものは微妙に音が変わるんです。

Cosuzuシリーズは薄く小さいので、音がこんな感じで(シャラン、シャラン)。巫女さんみたいな音がしますね。笑

L


一般的な鈴にくらべてすごく音が柔らかいというか、美しい音がしますよね。

O


鈴の中に入れる素材によって、音の質が全然変わるので、いろんな素材を入れて音の実験をして作りました。

着けていると、自分でも癒されていますし、人には、『これは何の音ですか?』とよく話しかけられます。笑

 

 

 

 

L


なんでこんなに綺麗な音色がするんだろうと、
スタッフみんなで何度も振っていました。

O


振りたくなる音ですよね。笑
鈴だけでは無くて、木でも重ねてつけるとこう、
いい音が鳴ったりするんですよね。
ユーカリの葉をモチーフにした Blad PierceBlad Bracelet も涼やかな音が楽しめます。

 

L


そうなんですね。大小のウッドカフを重ねづけされている
お写真をよく見かけますが、そういう要素もあるというわけですね。

 

 

L


 

8UEDEのブランド名の由来をお聞かせいただけますか。

O


私が8月生まれなのと、末広がりや、横にすると ∞ 縁起のいい8という数字がもともと好きで。

Sはイニシャルですが、SUEDEのS、その線をのばしていって・・8に。
スエードという言葉は、生地のスエード素材のことで、柔らかくて優しくて、身につけていくほど自分の肌のようになじんでいくスエードみたいに、8UEDEのジュエリーも身につける人に優しく寄り添ってくれたらいいな、という思いを込めて。

L


永く愛されるジュエリーということですね。

O


時代や年齢を超えて、一緒に年を重ねていけるような、
「お守りのように身につけてもらえるモノを作りたい」といつも思っています。

 

 

L


Leto ( リトー ) に来店されて8UEDEのジュエリーを初めて見られるほとんどの方が、興味深々で「こんなの見たことない!」と。

O


本当ですか?

L


( Ring Choker を見て ) 鈴のスリットのカーブも特徴的ですね。こちらも色々と試されているのでしょうか。

O


この鈴のカーブはとても難しかったようで、
「職人泣かせのカーブです」と言われたのを思い出しました。笑

 

L


やはりそうなんですね。
こんなに細く綺麗にこのスリットを入れるのは
至難の技だろうと・・。

O


8UEDEの「S」なんです。

L


そういうことですよね。笑

O


そういうことです。笑

 

 

L


おすずさんの、お猫さん・・と言えばよいのでしょうか、

O


コスズさん。笑

L


そうです。笑
8UEDEのシーズンビジュアルで一際インパクトのあるコスズさんの写真を見て、みなさん「かわいい」と目を奪われました。おすずさんのファミリーでしょうか?

O


はい、ファミリーです。笑

L


コスズさんも猫のモデルをされているんでしょうか?

O


いえいえ、普段はふつうの娘です。笑
モデルとして出す予定は全くなかったんですが、もともと私が猫が好きでファーストシーズンに猫の鈴モチーフのチョーカーを作っていたので、それなら、コスズにもプレスとして出てもらったら良いかなと。笑

ちょうど1年前に彼女に初めて会ったとき、後ろ姿だったんですけど、彼女がものすごい勢いでボーンと私の視界に入ってきて。その時の感覚は今でもはっきり覚えていて、たまにあるんです。不思議な感覚。

私が高校生の頃から同じペルシャ猫を飼っていて、18歳で天国に逝ってしまった時に、こんなに悲しいことはないくらい本当にずっと悲しくて。もう飼えないかなと。。

でも、人生の中であともう一回、猫と一緒に生活できたらいいなと思っていて、それがボーンといきなりやってきました。今は来てくれて本当によかったなあって。彼女を見ていると幸せな気持ちになります。

 

L


instagramで見かけるたび見ていると、幸せになりますね。

O


本当にかわいくて、
「なんでそんなにかわいいの?」と
毎日聞いているんですけど、全然答えてくれませんね。

コスズさん「マル秘です。」

と。笑

L


コスズさんの可愛さは反則的ですね。
ちなみに頭の上に乗せているジュエリーは・・・?

O


はい、Cosuzu Cuff をティアラにして乗せています。
一応女の子なのでプリンセス気取りで。笑

なかなか撮影現場に慣れないので、
恐る恐るしていたんですが、
良い一瞬をキャッチしていただいて。

L


すごく素敵なお写真だったので、
どうやって撮影されているのか気になっていました。

O


本当に一瞬でした。(前シーズンの写真を見て)この写真はまだ小さくて、まだ自我が芽生えていない頃なので、「ここはなんだろう?」くらいの感じで撮影されていたんですけれど、(今シーズンの写真を見て)この写真のころはもう自我が出ていたので、怖がってしまって。今回はもう無理かな、と思ってたんですけど、カメラマンさんが一瞬を抑えてくれたんですよね。

 

L


それにしてはすごく堂々とした振る舞いで。
ティアラでなくとも、鈴のネックレスを首輪としてつけていそうですよね。そういえば、コスズさんは首輪はされているんでしょうか?

O


毛が長いので鈴をつけても見えなくなっちゃうんですよね。
でも今ライオンカットにしたので、たまにつけてみたりしてます。笑

L


これを見てしまうと、
猫用にオーダーしたいという要望などもありそうですね。

O


鈴のチョーカーは
猫の鈴をモチーフにして作っているので。
猫ちゃんにつけてもらっても。笑

L


そうだったんですね。笑
そういえば、こちらのドローネックレスやドローチョーカーのシリーズから、今回のリングチョーカーのネックレス部分の構造が変わりましたね。

近くで見ても本当に、この動きと構造が不思議で。
名前の通りドローイングするシルエットが美しいですね。

 

O


平べったい形状のものから、丸い形状のものになりましたね。同じくひもモチーフです。動きがヘビみたいな感じでね。不思議ですよね。

 

L


ファーストシーズンから出ていた細い方の
ドローチョーカーは完売してずいぶんと経ちますが、
未だにお問い合せが頻繁にあります。

O


そうなのですね。
シーズンごとに20アイテムずつぐらい出してきていますが、
どれも思い入れのあるアイテムで、どれを引いたらいいものかと。

L


では、時々シーズンをまたいで復活したりするアイテムも・・

O


そういうこともあるかもしれないですね。

私も一人でやっていますし、職人さんも本当に少人数で細かいところまで表現してくれています。大きい工場で大量生産ができないものなので、必然的に数が限られてくるというか・・・なので、沢山作って、沢山お届けするっていうのは今後もおそらく難しいですね。

L


ちなみに、どのアイテムが一番作ることが難しい
というのはあるんでしょうか?

O


例えば、、
これ( Caran Silver Paint Cuff )は、木にシルバー925をコーティングしていて、何回も繰り返しコーティングする工程の中で、毎回その環境を整えるのが難しく、当初、実験段階ということでしたが無理をいってお願いしていたんですが、次のシーズンからは作れなくなってしまうんです。。

 

 

 

 

あとは、この Lawy Coiling Bangle は、4mm幅の2.3メートルの一本の真鍮線に少しづつ火を当てながら、手で整形していくんです。手をかなり酷使するので、実は職人さんに「作りたくない」って言われていたものなんですが。職人さんに「次もうこんなに数作らないですよね?」って言われてしまい、「きっともうそんなに作らないです」と。笑

そういうものが多いので、本当に少しずつ、少しずつって感じですね。このパッケージも、私が一つずつ全て包装しているので。

Q


おすずさんが一つずつ手で包んでいるんですよ、とお客様にお伝えしたときは、お客様も感激してパッケージも大切にします!というお声もいただきました。 もともとおすずさんのファンで、という方もいらっしゃいます。

A


本当ですか〜!
自分の目で見て、ひとつひとつ包んだものを、ちゃんとお客様の手に届けたいと思ってしまうのです。

毎回、果てしない作業ですが。笑

Q


ジュエリーのイメージと、そのおすずさんの考え方が一致しているわけですね。

ひとつひとつが職人さんの手によって丹念に作られているものを、おすずさんから手渡されているような、細部まで一貫された世界観が、8UEDE ( スエード )を、永く大切にしようと思う理由になっていると感じます。

 

 

 

A


そこまでのことをしっかり伝えてくださるお店もなかなかないと思うので、そうやって伝えてくださることはとてもありがたいです。

Q


ひとつひとつのデザインについて、本当はもっと言葉以上に伝えらることがあるのではないかと感じているのですが、それについて何かお聞きできることはあるでしょうか?

A


そうですね・・確かにそれぞれにそういう思いはあるのですが、
全てを言葉にして「全てを伝える」というよりは、ものを見て何かを感じてくださる方がいいのかなというのは思っていて。
形として意味のあるものばかりですから。

Q


ありがとうございます。
初めて手に取った時のインスピレーションも
ジュエリーの大切な要素というわけですね。

Q


おすずさんといえば 『旅』というイメージがあるのですが、
おすずさんにとって旅というものに何か特別な意味はあるでしょうか?

 

おすずさんのinstagramより

 

 

 

A


幼い頃から休みになれば、家族で海や山、自然と触れ合う時間を与えてもらっていて、小さい頃はそれが普通のことだと思っていたのですが、大人になってからそれが当たり前ではないということに気がついて。子供の頃は欲しいものは全然買ってもらえなかった思い出がありますが、その代わりにいろんな体験をさせてくれていたことに、今はとても感謝しています。

なので、しばらく東京にいると、旅に出たい!、自然と戯れたい!という思いがふつふつふつふつしてしまって。今でもキャンピングカーでよく出かけます。今年の新緑の季節には、父母とコスズを連れて、比叡山や京都の山を歩き、その土地の美味しいものを食べ、その土地の温泉に入って・・・という何とも幸せな旅をしました。

「本当の自分に戻れる場所」が旅にはあるのではないかと思っています。
海外へは、隙あらばといつもスケジュールとにらめっこしています。笑

Q


海外へは、やはり民族を探して回るような感じなんでしょうか?

A


10,20代は民族に限らず、いろんな国を旅しました。私が生きているところとは違う文化、街並みや自然、人、その土地の民芸品などを見ることが昔から好きでした。

今は動ける時間が限られているので、「ここに行きたい」っていうピンポイントな場所へ行くことが多いですね。

Q


それはやはり少数民族とか
景色の違うところの方がより惹かれる感じでしょうか?

A


そうですね。
少数民族の人たちは、自分たちの民族を守るために独自の民族衣装やジュエリーを身につけ、独自の生活スタイルを貫いています。そこには長い歴史やそれぞれの文化があって、自分たちはこういう民族だと他から見てもわかるように、民族のアイデンティティを強く表現していて、その姿に惹かれているのだと思います。

例えばこれ( Over Neck Ring )は、何連にもつけて魂が抜け出ないようにという意味で、少数民族が身につけている首飾りをモチーフに製作したものです。

 

Q


その民族の女性全員がつけているようなものなんでしょうか?

A


男性がつけている場合もあったり、小さな子供がお守りとして着けているのはよく見かけます。シルバーは、おそらく銀貨を溶かしてもので作ったりしているところが多いようです。

Q


そこでしか作れない、
それしか作れないというものが出来上がるわけですね。

A


民族衣装は、糸を紡ぐところから、一年ぐらいかけて作るものもあるようで、日本のいつでもたくさんの中から選べる環境とは大きく違いますね。

Q


1年に1着しか作れないんですね。

A


自分と自分の家族のものを、時間をかけて願いを込めて、大切に作るんですよね。

Q


日本でいうと刺し子のようなものに近いですかね。

A


そうですね、似たような感じだと思います。

Q


先ほども出ましたが、赤ザオ族の話で一針一針願いを込めて縫うというものがありましたが、日本の戦時中に「千人針」というものがあって、死線(しせん)、苦(九)を越えるという意味を込めて千回針を刺した生地を作って衣服の下に縫い付けたものが刺し子生地の由来のひとつにもなっている、というものがありました。「願いを込めて行う行為が最終的にデザインの原型になっている」というのは近いものを感じます。

A


作るものには思いが込められていて、ただの モノ ではないんですよね。私の作るジュエリーも、それをとても大切にしています。

目に見えないものが大半で、そしてきっとそれが一番大事なのだと。
だからこそ、作る もの にその想いがあらわれたらいいなと思っています。

 

 

 

 

 

L


世界の少数民族の文化にまつわる本を、友人からプレゼントされたそうですね。

A


「BEFORE THEY PASS AWAY」という本で、世界のあらゆる民族の起源から伝統、信仰、日常生活、食事などが一冊にまとめられていて、読んでいるとまた会いに行ってみたいと思ってしまうんですが。

厳しい自然環境の中では、馬、羊やラクダを育て、食べ物も衣類も移動手段も動物に頼って生活している民族など骨まで無駄にせず、ジュエリーにして身につけていて。

そういったものを日本で作ろうとすると、材料が無いという壁にぶち当たります。笑

 

 

 

L


本当は骨で作りたかったものがあるというのをお聞きしたのですが・・

O


そうですね、Seren Choker の原型になったものは、おそらく骨で作られているんだろうな、というもので。探し回ったのですが、さすがにこんなに大きな骨は手に入らなくて。

 

 

Patch Bone Cuff も、当初はもっと大きなサイズをひとつの大きな骨で作ろうとしていたんです。その時も大きな骨の材料が見つからず、沢山の骨をつなぎ合わせてみたんですが、ひとつひとつの色味が綺麗なグラデーションになって、逆に綺麗かな、ということで出すことにしました。
作りたいものがあっても、その材料がないという局面にはよく出会いますね。笑

 

 

 

L


無いものを作ろうとしているからこそですね。

O


はい。

いつもやってみないとわからない、実験みたいな感じです。

 

 

L

8UEDEは、職人さんと真摯に向き合う物作りの姿勢。存在感ある8UEDEのジュエリーに、心掴まれてます。

 

 

 

L


最後に、Letoについて一言お願い致します。

O


「人生をまっすぐ楽しむ」ということ、自分のアンテナで純粋に良いと思うものだけに集中していて、「人からどう見られるか」より、「自分はこれが好き」が、気持ちよいほどよく表れているこの空間は、見ている私たちをいつも楽しませてくれます。

そういうお店に8UEDEをお願いすることができ、薄まることなくしっかりとお客様に伝えていただけることがありがたく、とても心強いです。
いつもありがとうございます!

 

 

 

L

 

おすずさんの思いが伝わるよう、これからも
8UEDEのジュエリーを大切に届けていきたいです。ありがとうございました。

 

 

Leto|リトー

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