YUMIKO SAKUMA × KAZUKO HAYASAKA

 

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TALK SHOW
Harvest Festival Tapestry at PHAETON

佐久間 裕美子 × 早坂 香須子

 

NY在住のライター/ ジャーナリスト、2014年に話題となった「ヒップな生活革命」の著者、佐久間裕美子さんの新刊「ピンヒールははかない」(幻冬舎)刊行記念のスペシャルトークショー。

さらに今回はトークショーのスペシャルゲストとして広告、雑誌、TV、ファッションと幅広い分野で活躍されている大人気のメイクアップアーティスト早坂香須子さんをお迎えし、「秋の収穫祭スペシャルトークショー」としてPHAETONで開催しました。

1時間に渡るその様子を、全編もらさず(!)掲載いたします。 どうぞお楽しみくださいませ。

 

ニューヨーク在住ライター。慶應大学卒業後、イェール大学で修士号を取得。1998年からニューヨーク在住。出版社、通信社などを経て2003年に独立。政治家、ミュージシャン、映画監督、作家、デザイナー、アーティストなど、幅広いジャンルにわたり多数の 著名人・クリエーターにインタビューしている。 著書に「ピンヒールははかない」(幻冬舎)、「ヒップな生活革命」(朝日出版社)、翻訳書に「世界を動かすプレゼン力」(NHK出版)、「テロリストの息子」(朝日出版社)。2013〜2014 年にはiPad マガジンPERSICOPE 主宰。

 

 

Unknown Object

看護師として大学病院に勤務した後、メイクアシスタントを経て99年に独立。2013年AEAJ認定アロマセラピーインストラクターの資格を取得。アロマにも精通している。トークショーやオーガニックプロダクトコンサルタントなど、多岐にわたり活動中。著書に「YOU ARE SO BEAUTIFUL」(カエルム)、「100% BEAUTY NOTE 早坂香須子の美容A to Z」(KADOKAWA)がある。2016年より NEROLILA Botanicaブランドディレクターを務める。

 

 

PHAETON WINDOW

 

早坂香須子
佐久間裕美子さんです。
佐久間由美子
早坂香須子さんです。
佐久間由美子
 私たち実は初対面なんですよね。
早坂香須子
そうそう、いっぱい共通のお友達が多すぎて、なんで会ってなかったんだっけ?って。
佐久間由美子
結構すれ違い。私が東京にいるときにカズちゃんがNYにいて。
早坂香須子
そうそうそう!
今日やっと会えた。
佐久間由美子
なぜか石川県で。
早坂香須子
石川県で。
佐久間&早坂
うふふふ
佐久間由美子
会うという。
すばらしいね。こんなに人が来るとは。
早坂香須子
本当に、本当にね。
喋ろうと思うことメモってます。
佐久間由美子
私もメモってます。
今日は司会がいないので、お互い3つずつ質問を用意するという、スタイルで。これも今日会ってから打ち合わせをして決めました。どこまで話していいか、みたいな。
早坂香須子
あははは。
佐久間由美子
プライベートなことは
どこまでOKかみたいなところも含めて。
早坂香須子
ふふふ
プロだからね〜。
佐久間由美子
いやいや、カズちゃんもよく
トークショーやってるんで。
早坂香須子
今日はもう大船にのったつもりで。
佐久間由美子
お互いそれでいきましょう。
じゃあ最後に質問とか
してもらう感じにする?
早坂香須子
そうしましょう。
せっかく・・
(佐久間さんが)来日だからね!
佐久間由美子
いやいやいや。笑
・・いつもいるから、
「実は東京に住んでるでしょ?」
とか言われがちで。最近。
2ヶ月に1回いるような感じなんで。
早坂香須子
そうだよね。
佐久間由美子
じゃあ、どっち先にします?
早坂香須子
じゃあ私・・からでいい?
早坂香須子

あの、実は二人の対談のきっかけになったのはOLD JOEのデザイナーの高木さん・・・(会場を見渡して、OLD JOE:高木さんを探す)

OLD JOEの高木さんは多分あちらの方に。外の壁に投影している方にいると思うんですけど。※外の特設スクリーンから視聴されていました。

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佐久間由美子
このお店の方はOLD JOEのことが好きな方が多いと思うんですけど。OLD JOE好きな人〜!
PHAETON
(会場ところどころに挙手)
佐久間由美子
もっといると思うんですけど。笑
PHAETON
会場:笑
早坂香須子
OLD JOEの高木くんが、佐久間さんと私たちをブッキングしてくれたんですね。それがなんでかっていうと、
私はメーキャップアーティストで東京で仕事をしているんですけど、佐久間さん・・ユミちゃんはメイクをしない。その2人が対談したら面白いんじゃない?って
佐久間由美子
メイクをする人とメイクをしない人がね。
早坂香須子
そんな感じで、私本当に
何しゃべったらいいんだろう?って
一方的にファンだったんですね。
佐久間由美子

いやいやいや。笑

早坂香須子
好きな雑誌で、この記事いいなって見ると
だいたい佐久間裕美子だったりするの。
佐久間由美子

ありがたい。

早坂香須子
でなんかね、
すごい山奥に住んでる
アーティストを追った記事とか
佐久間由美子
それね、
誰が読んでいるんだろうって。笑
早坂香須子

(手を上げて)読んでる読んでる。笑

それで、佐久間裕美子っていう人を知っていて。この人の記事いいなあって思っていたらこの話が来て。こんな人と何しゃべったらいいんだろうって思ったんですけど、まあその、打ち合わせというか、高木さんと顔合わせのときに、高木さんが「早坂さんて仕事以外の趣味なんですか?」って聞いてきたんですよ。

で、よくよく考えると、なかったんですね。私。メイクも好きなことだし、例えば読書が好きすぎてブックセレクターになった友達とかはんぱない人たちを見ているから、もう趣味読書とか言えない・・

佐久間由美子
わかるわかる。
早坂香須子

ヨガとかもなんか、別に趣味っていうか気になったときにやる感じだから趣味って感じでもないし、植物療法学とかもやっているんですけどそれも仕事に繋がってくるし。今オーガニックコスメのディレクターもやっているので。

なんかね〜。あ、旅行かもなって思ったんですけど旅行も結局ねえ。そこで出会った人たちと仕事をすることになったりとか。

佐久間由美子
あるある。
早坂香須子
でしょ?だから結局あれ、趣味がないって思ってゾッとしちゃって。
佐久間由美子
そう、ゾッとする気持ちもわかる。
わかりますよね。
早坂香須子
それで最近いろんな人にこの話を聞いていて、「どんなことが趣味なんですか」って。それをユミちゃんに聞きたい。

 

 

Q1. 佐久間さん、
どんなことが趣味なんですか?

趣味は「仕事」です。

趣味は「仕事」です。

佐久間由美子
趣味は・・仕事です(ニヤリ
早坂香須子
アッハハハ!
やったぁ!(ガッツポーズ
佐久間由美子
仕事以外って言われても困っちゃう。
困っちゃうんですよね〜。私、どこ行っても「何書こう」って思ってるから。なんか初めの一回は遊びみたいな感じで仕事として行くときってあるじゃないですか?何かお題があって、これやってくるっていう仕事のやり方ももあるんだけど、そうじゃなくて、あそこに面白い人がいるよって聞いたらワッって行っちゃったりとか。
早坂香須子
PHAETONの坂矢さんと会ったのが、高木さんがユミさんに誰か面白い人いる?って聞いて、ここに連れてこられたっていう。
佐久間由美子
こういう面白い人いるんですよっていって一度行きましょうよって言われて「まあそのうちね」って感じだったんだけど、結構日本に帰ってくるとスケジュールをツメツメにしちゃったりとか
あと取材にも行くから・・じゃあ(そのうち)って言ってたんだけど。ふとある時に行けるねってなって、本当にそれは、坂矢さんに会いに、この店を見るためだけに来たんだけど。

多分私が今までに会った中の一番変わった人の十・・

あそこに立ってらっしゃいますけどね。笑
(会場に向けて)あの方が坂矢さんですよ。めっちゃ変わってるのね。

どう変わってる?
早坂香須子
佐久間由美子
なんていうかその〜
早坂香須子
すごい人を取材しているわけですよ。佐久間さんはね。本当国内外・・その中で5本の指に入っちゃうんでしょ?
*佐久間さんのインタビュー歴|政治家(アル・ゴア副大統領、ショーペン元スウェーデン首相)、ミュージシャン(坂本龍一、ビースティ・ボーイズ、マーク・ロンソン)、映画監督(ウッディ・アレン)、作家(カズオ・イシグロ、ポール・オースター、ゲリー・スナイダー)、デザイナー(川久保玲、トム・フォード、トム・ブラウン)、アーティスト(草間彌生、ジェフ・クーンズ、杉本博司、ライアン・マクギンリー、エリザベス・ペイトン)など、幅広いジャンルにわたり多数の著名人・クリエーターにインタビューしている。
佐久間由美子
「変わってる人度」でいうとね?
佐久間&早坂
ふふふふ
佐久間由美子
だから発想・・この店をこういう風にするために、こうしました、とかじゃないわけ。これが、面白いと思ったから、これやっちゃいました。とか。だってあの、あの照明にかかってるあの丸いやつとか・・
PHAETON
坂矢「木ですね。」
佐久間由美子
木ですよねえ。
早坂香須子
木ですね。
佐久間由美子
おかしいやろって。笑
佐久間由美子
その感じとかがね、なんか面白いなあと思ってね。その時テープとかもまわして、まだ原稿にもなってないんだけど、そのうちなりますから。だからその、こんな風にめっちゃ面白い人がいるんですよって紹介してもらって、行ったら本当に面白くて、なんか本当に勉強になって・・みたいなのが趣味。

人が場所を面白くする。

早坂香須子
ん〜〜
それって人が先なの?
場所が先っていうより
佐久間由美子
まあでも、
場所を面白くするのは人じゃない?
早坂香須子
確かにね〜
佐久間由美子

うん、だからこんな私の金沢とのゆかりは父が昔単身赴任で金沢にいたことがあってその時に何度か来て。あとまあ21世紀美術館に来て。あと1回ぐらいトークショーやったかなって。街中に素敵な店もあるし、素敵な人もいるし文化も、レコード屋さんもあったけど潰れて無いとか、その金沢特有のなんかいろんなことがある。

けれども、こんな空港からちょっとタクシーで走ってこの何にも無いところに・・

早坂香須子
来た時本当にビックリした〜。
佐久間由美子
ね。何かと思うじゃない!?
早坂香須子
だって今日だって、小松の駅からタクシーで来て。PHAETONの住所を伝えたら運転手の人に何回も聞かれて。お店のことを知らないおじいちゃんだったから。「そこに何があるの?」って
PHAETON
会場:笑
佐久間由美子

行けばわかります、みたいな。笑

私も、人に「今石川にめっちゃイケてる店があります」って「小松空港の近くにあります」って言うんだけどそれ以上どう説明していいかわかんない。から、「騙されたと思って行って」って言ってるんですけど。

まあだから、その「場所を面白くするのは人」だから、なんか、もう坂矢さんを例にしたけど、ちょっと頭の中割って見せてもらっていいですか、みたいな感じの人が結構いろんなところにいて、アメリカにもいるし、日本にもいるし、南米とかにもいるし、それのために居るというか、原稿になるかならないかわからないけど。行ったら何か刺激を受けて、明日このこと書こう、とか。なるからね。

そうすると、それがもう楽しいから、なんか趣味とかいらないかな。いや、なんでもしますよ。雪山行ったりするけどその自分で事前に雪山行くために計画したりとかしなくてたまたま会った誰かに、山行くぜって言われた時にじゃあ行くって感じでやってるからそれは趣味って言えないよね。

山の小屋の話。

早坂香須子
山の小屋があるんだよね?

 

佐久間由美子
はい、借りてるんです。
早坂香須子
それ・・も別に趣味じゃないの?
佐久間由美子

それも趣味じゃなくて、なんかずーっと都会にいると疲れるから、NYがちょっとしんどくなったなーと思った時に、お金持ちのカップルが持ってるあの山小屋はって思い出して。そこはなんか洪水とかが来てねずみとかがいっぱいきちゃって放置されてたのね。

で、その人たちも、やってもやってもねずみが出るしなんかもうヤダ、みたいな。諦めちゃってて。その人たちに、直すからって、貸してくれって。だから、家賃とか払ってないですよ。もうすばらしい物々交換っていうか、労働で。

 

 

 

早坂香須子
それNYから車でどれくらい?
佐久間由美子
車で1時間半ぐらい。
早坂香須子
私、今全く同じことが起こっていて、
海外によく行くんですけど、
なんで行くかっていうと
東京つらいからなの。
佐久間由美子
うんわかる。
早坂香須子

コスメ作るようになって地方によく行くんだけど、地方もすごく好きなんだけど、あの〜、とうとうちょっとやばいなってなってきてで、なんか山の家が欲しいって。小屋でいいの、家じゃなくて。小屋が欲しいなって思っていたら友達の絵描きがいるんだけど、今ハワイに住んでいるから10年使っていないの。誰ももう住んでいないから、ボロボロで、それこそハシゴとか朽ちてて使って欲しいって言われて「やったー!」って。笑

ただ1個問題があって、私ペーパードライバーなの。

佐久間由美子
お教えしましょう。
早坂香須子
それで、メンテしながら住まないといけないから、住むっていうか通わなきゃいけないから。そこでお化粧品の試作とかができたらラボとかにできたらいいなって思っていて、ってなるとそれはライフワークになるかな、趣味になるかなって思ったけど結局仕事にしちゃうんだよね。

 

佐久間由美子
そうそう、そうなんですよ。でもなんか所謂、いいかなって思っちゃうのは、趣味がないっていうのは、すごく寂しいって思うけど、でもいいかなって思っちゃうのは遊びみたいな気持ちで・・もちろん遊びじゃない、真剣に、お金もいただいてるから真剣にやっているんだけどその、そういう気持ちで楽しみながらやっていけるんだったら別にそれでもいいんじゃないかなって思っちゃうね。
早坂香須子
よかった、
ほんとうにそれが今日聞けてよかった。
佐久間由美子

でもこどもの時とかはやっぱり、なんかこう父がワーカホリックで、ワーカホリックは血だって言われてるんですけど。笑

仕事ばっかりしやがってって思ってたから。子どもがいたらあれだけど自分ひとりだけだから、その辺はもう、いいかなぁって。

早坂香須子
これだけ好きなことができるってね。

 

 


テーマ:罪悪感

佐久間由美子

そうそう、それがちょっとラッキーだね。そういう職業に巡り会えたっていう。本当ラッキーだから、もうそれでって。私はだから、罪悪感ってひとつのテーマで、なんかすぐ罪悪感感じるじゃないですか。感じますよね〜?みなさんも。(会場に向けて)

遊びすぎじゃないかな〜とか、休み取りすぎじゃないかな〜とか、お酒飲みすぎじゃないかな〜とか。で、なんか体に問題が出ないとしたら別だけど、その罪悪感っていうのは実は何にも生産しないよねって最近思ってて。

早坂香須子

確かに私も本とかよくいろんなところで、なんだろうな〜、例えば、身体にいいコトとか、結局健康じゃないとやりたいことも出来ないし、やっぱりなんか美しい人って健康だから。中から。

だから食べることについても結構書くことがあって、書いたりトークすることがあって。うーんでもなんか、やっぱりスナックが食べたい時もあるし。

佐久間由美子
あるある。笑
早坂香須子
深酒したい時もあるし。
早坂香須子
そういう時にやっぱり罪悪感って
絶対持っちゃいけないと思う。
佐久間由美子
そう。
どうせ遊びに行く時に、
「仕事家にあるな」とか思ってるのもね、
あれだから。イェーってやってる時に。
早坂香須子
思いっきり楽しんで、
後で頑張ればいっか。笑
佐久間由美子
それも修行っていうか
それでもこう、こそこそっと
罪悪感が後ろから寄ってきて、
ついてくる時があるから・・
早坂香須子
うふふ
佐久間由美子
毎日の修行ですよね。
早坂香須子
修行ですね〜

自分の心に素直になる

早坂香須子
どれだけ自分の心に、こう
素直に居られるか。
佐久間由美子
そう、素直に居られるか。
やりたくないことはしないとかね。
早坂香須子
最近本当にそれはテーマで、私の友達でちょっと重い話になるけど、肺がんになった同世代が、40歳ぐらいで肺がんになって、そこから全身に転移して。
佐久間由美子
うわぁ・・
早坂香須子

で、えーっと、もちろん科学療法もして、食事とかも変えて、でもね、健康になったの。最後に全部消えて。2年ぐらいかかったけど。戻ってきたんですよ。その彼女は。彼女もライターで、東京でバリバリ仕事をしていて。音が鳴るぐらいバリバリって仕事をしてたんだけど、本当はちょっと怖かったの。その子が、仕事をしている時。でもなんか人が変わっちゃったわけ。

本当キラキラしていて、なんだろう、なんだか透明度が高い、みたいな人になっていて。それで「本当によかったね〜」って話をしていたんだけど、「仕事どうするの?復帰するの?」って聞いたら「う〜ん、するけど嫌なコトやらない」って決めたって。

佐久間由美子
あぁ〜そうなんだ。
早坂香須子
それで、やっぱり
ガンになったのもそれだ、って言ってた。
佐久間由美子
ストレスなんだよね、結局ね。ストレスが一番身体に悪いって
お医者さんが言うから。でなんか私、睡眠・・私寝るのが大好きなんですけど、起きてるのも大好きだから〜
早坂香須子
うふふふふふ
佐久間由美子
会場:クスクス
佐久間由美子
いやー、肉やめたら本当4時間とかの時もあるし、で、一回なんか一番不健康な感じで仕事をしている時に、お医者さんに睡眠不足で人が死ぬってありますかって聞いたら「ない」って言われたの。だけど、ストレスは殺すから、睡眠を取らないのが問題なんじゃなくて睡眠不足によるストレスが問題で。
早坂香須子
なるほど。
佐久間由美子
ストレスって意外なところに
色々あるからね。
色々あるんですよ〜
早坂香須子

ただ対人関係とかだけが
ストレスじゃないからね。

佐久間由美子
でも対人関係のストレスはでかいよね。
早坂香須子
だいたいワークショップとか私もすると女の子たちと終わってから話すんですけど、最初はね、ニキビが〜クスミが〜とか、シワが〜とか言うんだけど10分ぐらい経つともう、すぐ「調子が良くなった」・・って笑
佐久間由美子
そうなんですよね。笑

友人関係の賞味期限

佐久間由美子

友達関係なんかもあるんですよね。この前ブログに、「友人関係の賞味期限」みたいな、別れてもいいんちゃう、みたいなことを書いたら、めっちゃみんなからメールが来るっていう。

web_yumikosakuma
早坂香須子
それは、良かった、っていう?
佐久間由美子
そうそうそう。
ストレスある友人関係なんて、
もうやめます。って。
早坂香須子
お互いのためになんないしね。
佐久間由美子
ならない。絶対。絶対両方によくないと思う。だから「やめちゃえ」って。みんなにやめちゃえやめちゃえって言って。悪魔のように。笑
早坂香須子
あははは
佐久間由美子
早坂香須子
でもそこに、もうやめて、罪悪感を持たない。お互いにそれぞれの道を行けばいいから。
佐久間由美子
行けばいいと思う。お互いにいいことがないから。ストレスためながら付き合っててもね。っていうね。
早坂香須子
そうね。

 

 

 


Q2. 早坂さん、
メイクとスキンケアの関係は?

 

2017. 10/7|TALK SHOW - Harvest Festival Tapestry at PHAETON

メイクとスキンケアって
全く違うもの?

佐久間由美子
じゃあ、(次の質問は)私から。早坂さんはメイクアップアーティストじゃないですか。それで、結構バリっとした世界でやってたわけじゃないですか?
早坂香須子

うん。

佐久間由美子
キラキラ系とかも。
スキンケアとかもやり始めたりして。
早坂香須子
うん。
佐久間由美子
あの〜、メイクとスキンケアって繋がっているようですごく違うものでしょ?
早坂香須子

・・・確かにねぇ〜。まあ結局でもスキンケアで、肌をちゃんと綺麗にしておかないと、上に・・・

本当に、もうさ、ユミちゃんぐらいメイクしないだったら、「全くしない」でいいの。でも、上にのせたい人は、やっぱりシワちゃんと流してしておかないと、なんだろうな、盛っていかないといけなくなるんだよね。

じゃあ、これを隠すためにファンデーション厚くする、とか、コンシーラー・・今日は男性が多いから、あんまり・・ちょっと言ってもわかんないかもしれないけど。

知っておいた方がいいですよ→男性

 

佐久間由美子
(会場男性に向けて)
知っておいた方がいいですよ。笑
早坂香須子
ははは!
(男性に向けて)コンシーラーっていうのがあるんですよ。固いファンデーションみたいなのが。固形のね。
それを塗って、パウダーでバンバンバン、って塗って。
で、そうすると、お面みたいになると、目がどんどん小ちゃくなっていくのね。パーツが。
佐久間由美子
あぁ〜
早坂香須子
お面がすごい好きで、なんか、キャンパスとか綺麗に塗るとさ、なんて言ったらいいんだろう?点が小ちゃくなっていくの。パーツが。
佐久間由美子
・・・怖くない?
佐久間由美子
会場:笑

 

早坂香須子
完璧に作っちゃうとパーツが縮小していくから、見えちゃうから、だからみんな盛っちゃってなんか元の顔がわかんなくなっちゃう。でもそういう人って喋りにくいなって私思ってて、強いメイクもまだファッションでやるし、強いメイクとか、ナチュラルメイクとか、なんでもいんだけど、ベースは素に近い人が好きだなって。私も日にも焼けるから、シミもあるけど、なんか「いっか、艶があれば」って感じで。

 

佐久間由美子
うんうん。
早坂香須子
だから、スキンケアはメイクするんだったらそこをしなやかにするために必要だなっていうのは思って追求していったっていうのはあるんだけど。

オーガニックについて

早坂香須子
あとはオーガニックに振り切ったのはやっぱり私は住んだ環境が大きかったかな。神奈川県の逗子に4年間住んでいたことがあって、
佐久間由美子
はーそうなんだ。
早坂香須子
で、逗子とか葉山って・・
神奈川県の海沿いの、鎌倉、逗子、葉山って
続き(並んでいる地域)であるんですけど、
そのへんは昔っからちょっと
文化人の人が多く住んでいる所で、
カルチャーが多くって、
海辺の町だけど映画館が昔あったりとかして
ちょっと東京とはまた別のカルチャーがある。海も山も近いから、みんなね
地震の前から、原発の勉強とかね、
そういうちょっと、仲間内で
映画の上映会をしたりとか
詳しい人を呼んで原発って
どこまで安全なのかとか、
そういう話を集まってしてたから、
なんだろう、コミュニティー自体が
オーガニックっていうか、有機的で。人の出入りはもちろんあったんだけど、
いなくなる人もいるし、ずっと居る人もいるし
なんかもう受け入れ体制があって
みんななんかこう仲良くなれるし。で
私は自分は子どもがいないけど、
周りの子どもは、
みんな自分の子どもみたいな感じで。海とかも見えるから、こう
自分で流したものがそのまんま海に流れるとか、
例えばなんかこう、山もあるから畑とかもあるし
じゃこの石鹸は分解するのかな?とか
みんなそういうことを結構、考えてて。この子どもたち、自分の子どもじゃなくって
この子どもたちに、
このきれいな自然を残せるかなって
いうことがもうベーシックな考え方であったから。
だからそこでの生活が大きかったかな。
佐久間由美子
自然に近くなるとね、
そういうことをすごい
考えてしまいますよね。
早坂香須子
でもオーガニックの分野に興味を持った時に
10年ぐらい前だったかな。
オーガニックのスーパーっていうと、
麻のざっくりした、ずるっとした洋服を着て、
佐久間由美子
あるある。笑
ちょっとサラサラした感じの。
早坂香須子
そうそう。笑
ちょっと土気色の肌をして・・笑ディスってないですよ?
PHAETON
会場:笑
早坂香須子
で、例えば、
ブランド物のバッグを持っていたら
ちょっと今日はお店いけないんだ、
みたいな。
佐久間由美子
あ、わかるわかる。
ジャッジされるんじゃないかみたいな。
早坂香須子
そうそうそうそう。笑
なんか、そんな感じがね。あって。
なんかオーガニックコスメって
肌が弱いから、とか・・
そういうマイナスイメージ?とか
あと麻のズルっとした洋服みたいな・・
これは過去のイメージの話ね。笑
じゃないといけない、とかね。別にいいじゃん
シャネルのバッグから
オーガニックのコスメが出てきたって。
佐久間由美子
うんうん。
早坂香須子

だから作ったの。

web_hayasaka

 

 

メイクしない人とメイクアップアーティスト

佐久間由美子
ベジタリアン系のレストラン行くと、
メイクしている自分を
見られているような気がしてたんですよ。
昔はね〜、はい。
早坂香須子
ふふふふ
想像ができないけどね。笑
PHAETON
会場:笑
佐久間由美子
とにかく(メイクが)似合わない。
っていうのに
ある日気づいちゃって。
早坂香須子
でもさ、顔変わんなそうだよね?
メイクしても。
佐久間由美子
でもなんか昔の写真の方が老けてた。
早坂香須子
へ〜〜
佐久間由美子
多分下手だったんだと思う。
早坂香須子
ふふふ
佐久間由美子
だから日本に帰ってくると、
「え、マジ?スッピン?」って
言われたりしたけど、
今はもう誰も言わないし。
早坂香須子
だってもう
佐久間裕美子ってこれだよねって。
佐久間由美子
そうそう。化粧しない人っていう
イメージがあるから。
早坂香須子
あともう、似合ってるしね。
佐久間由美子
ありがとうございます。
佐久間由美子
でもなんか、私は
あのー、私メイクはしないって
公言しているのに・・
(早坂さんは)メイクでね、食べて
いらっしゃる方じゃないですか?笑
早坂香須子
はははは
佐久間由美子
(私と)トークショーやってくれる
早坂さんってすげえなぁって。
早坂香須子
あははは!
私もねえ、本当に考えたよ。
ちょっとね、2週間ぐらいドキドキしてて。
佐久間由美子
どうすればいいんだろう?ってなるよね。笑
早坂香須子
本当にねえ、どうすればいいんだろう?
ってなったけど、
なんか最近、面白いことに
ユミちゃんと話すって決まってから
20年間石鹸で顔を洗っていない人に
うちのコスメ使ってもらうとか、
それは近くに住んでる私の友人なんだけど。
佐久間由美子
すごいそれ。
早坂香須子
そしたら何か開眼しちゃったわけ。
「すごい気持ちがいい」って。
「肌の感じが違う」って。私いいことしたのか、
悪いことしたのかわからなくなっちゃって。
佐久間由美子
いいんちゃう?
早坂香須子
だって石鹸も使わなかったんだよ?
そんな人にこれで顔洗ってって。
で、泥パックで、泥パック作ってるんですけど。
泥パックをさせて。
そのあとの気持ちよさに気づかせてしまって。

女性性と断絶された人/佐久間さん

佐久間由美子
へ〜
そういう日が来るかもって
私も思いますよ?
瞬間的にね。何事も極端なのはダメっていうのは、
メイクとかも全然してなくて、
ほら、あの〜
私の日焼け止めは帽子です、
みたいなのをここ何年もやって。
そしたらこの間、
ニカラグアに行った時にね、
ヒーラーの女性に会ったら、
「こんなに女性性と断絶された
女の方に出会ったことがありません」
って言われて。
早坂香須子
えっと、それは見た目じゃなくて
ヒーラーの方ってことは内面も?
佐久間由美子
そうそう。
えー!?と思って。
まぁ、わかってたけど・・
他人に言われるとちょっとなーと思って。
早坂香須子
ふふふ
佐久間由美子
「えー?じゃあどうすればいいんですか?」
って言ったら、普通に
「ん〜お風呂に入るとか?」って言われて。
いや入ってる入ってるって、
「お風呂入ってるよ!」って。
早坂香須子
ははは
PHAETON
会場:笑
佐久間由美子
「じゃあ花を買う、とか」
あとなんて言ってたかな
「口紅をするとか」って言われて。
早坂香須子
実はね、赤リップとか似合いそうだなって。
佐久間由美子
ほんと?
早坂香須子
今度本当に時間あったら
ちょっと選びにいこう?
佐久間由美子
行く、行きます。
早坂香須子
うふふ
佐久間由美子
なんか七五三みたいに
なっちゃうんだよね〜童顔だから。
早坂香須子
でも、リップだけだったら可愛いじゃん。
佐久間由美子
大丈夫ですか?
早坂香須子
うん
佐久間由美子
じゃあちょっとそれは
お付合いいただいて。笑
早坂香須子
いつかユミちゃんの
インスタで赤いリップが・・
instagram_sakuma2 
2017年10月12日/kazukovalentine 早坂 香須子|石川県のphaetonで佐久間裕美子ちゃんとトークした時に、全くメイクしない彼女に(よく考えてみたらすごい人選だよね笑→old joeの高木さん!)赤リップを選ばせて欲しいと話したことが、割と早く果たせた。
 
 
PHAETON
会場:大笑
佐久間由美子
びっくりするでしょうね。笑
早坂香須子
ざわつくよね。笑
佐久間由美子
ざわつく。笑
早坂香須子
ちょっとザワつかせよう。
佐久間由美子
ちょっと女性性との断絶性が・・

強い女性たち

早坂香須子
でもちょっと私は本当に、あの
ユミちゃんの新刊を読んで、
全然すごい、女性性の高い人だなって。思った。
あと、強いんだよね。
強いのはもう、それはしょうがないよ。
佐久間由美子
しょうがないよ。生まれついてだから。
早坂香須子
私もこの前ニューヨークに行って
友達と話していて、
一人は日本人の陶芸家の友達で、
もう一人はフランス人の代替医療のドクターで
鍼とかハーブのチンキとかを使って。
患者が世界中にいるこなんだけど。30代後半で。まあみんなで話していたら、
「最近どうなの?プライベートは?」
って話になるんだけど、
私たち強いから、もうしょうがないよ
ついて来られる人じゃないと。って話になってて
え、「私『たち』」って何?って。
佐久間由美子
同じグループに入っちゃってるんだね。笑
あるある。
早坂香須子
そうそう。
佐久間由美子
しょうがない。笑
早坂香須子
しょうがないよね。笑
佐久間由美子
ジタバタしないっていうのも
最近のテーマなんだよ。
早坂香須子
その、さっきの山の小屋の話があった時にね、
じゃあ車の運転を練習して・・
やっぱり、山の夜に一人って怖いじゃん?
佐久間由美子
私は全然怖くないよ?
早坂香須子
本当?!
PHAETON
会場:笑
早坂香須子
やっぱり違うわ〜
格好いい。
佐久間由美子
いや、なんか・・
すっごい静かなんですよ。
めっちゃ静かなの。
音楽かけたりすることもあるんだけど、
でもね、もう・・
まあこことかは車の音とかもするしね。
静寂ってもう見つけるのが大変なんですよ。どこ行っても。
だって、家にいたってねえ。
水の音が聞こえてくるし、
どこ行っても音楽がかかってるでしょ?
静寂のパワーってあると思うんですよね。
で。もううちなんか
隣の家が見えないくらい林だから。
早坂香須子
でもこう、虫の声とか。
佐久間由美子
虫の声は聞こえる。
冬はもう聞こえないから。
風の音みたいなものは聞こえるけど。そのかすかに聞こえるものに
耳を澄ましてみると・・
とか言うと急に詩人みたいに
なってきたけど。笑

犬を飼おう

早坂香須子
その、体験してないから。
山の夜を一人でっていうのを。この前ハワイ島のジャングルに
泊まっていたときには、
母屋の方に人は居るし、
カエルの声とか、鳥の声とかすごいから
ジャングルって。
そんなんに怖くはないんだけど。
急に日本の山って人も怖いなって。
何かあったら。そう思った時に、なんか
「犬を飼おう」って思ったの。
佐久間由美子
あ〜いいですね。
早坂香須子
それでこの前それを友達に言ったら、
「え、男じゃないの?」って。
佐久間由美子
その、発想がね。笑
早坂香須子
ふふふ
佐久間由美子
発想がね、
「恋人欲しいな」ってなるところを
「犬欲しいな」って思っちゃう
カズちゃんをね。
早坂香須子
そこを、その、思いもしてなくって。
「どんな犬にしようかな」って。笑
でも犬は難しいな、散歩とかなーって。
佐久間由美子
多分、しばらくしたら犬の写真が・・
インスタグラムあたりで
見られるかもしれません。笑
早坂香須子
ははは

Q3. 佐久間さんが美しいと思う人ってどんな人ですか?

めいっぱい生きる。

一生懸命生きてる人

佐久間由美子
じゃあ次ね。
早坂香須子
次いこっか。
早坂香須子
ユミちゃんにとって、
なんか美しいっていう、自分が思う人。
「佐久間裕美子が美しいって思う美しい人」って?
佐久間由美子
や〜
「一生懸命生きてる人」
じゃないですかね。
早坂香須子
(頷く)
佐久間由美子
一生懸命生きてる人っていうのは
なんか分かるよね?
早坂香須子
うん。
佐久間由美子
なんか、あのー
まーだから
人ってこう波があるじゃないですか。
やっぱりどんなに一生懸命生きていても、
つらいこととか、別れとか、死別とか
色々あるじゃないですか。そういうのが起きた時に、
人相変わったりとかするじゃない。
で、でもそこから立ち直ってきた時に、
またワ〜ッて顔が変わったりとかして、
そういうのが何か美しいな〜と思うけど。
やっぱりなんか
「向き合ってる」感じ?
自分にも、仕事にも、人生にも。
そう、そういう感じが
美しいかな〜と思いますけどね。

 

早坂香須子
(頷く)
佐久間由美子
・・あっさり終わっちゃったよ。笑
早坂香須子
いや本当にね、なんか
本に書いてある通りだなって思った。

人間に生まれたからの軸

佐久間由美子
この本はもっと沢山の人に話を聞いて、
でも全部のことは書かなかったりとかして。
全体の流れとかも書いてあるんだけど。
極論を言うとみんな一生懸命生きているし、
みんな一人一人にストーリーがあるし、
悩みもあるし葛藤もあるんだけど、
そこには絶対共通の、
「人間に生まれたからの軸」のね、
寂しいとかさ。
あと他に、なんだろう。
人肌とかを求めるとかさ。
早坂香須子
本当にね〜
添い寝サービスとかあったら
ポチってしそうになるもの。
風邪で弱ってる時とか。笑
佐久間由美子
(添い寝サービスが)あるの?!
早坂香須子
あるある。笑
佐久間由美子
へえ〜
最近アメリカでもそういうのあるらしい。
早坂香須子
ほんと?
いや、日本にはないけど。笑
佐久間由美子
無いの?!
早坂香須子
もしそういうサービスがあったら、
ポチってしそうになるっていう。笑
佐久間由美子
ああ、あったら?
あったらの話ね。笑
いやなんかfacebookで見たよ。
早坂香須子
本当・・!?
知らなかった。
佐久間由美子
ハグしてくれんの。
こんな感じで。
(抱きしめるポーズ)
早坂香須子
そんな知らない人と嫌だ。笑
佐久間由美子
私のヨガの先生が、
私やろうかなって言ってて。
でも、まあ、
その子を知ってたらいいよね?うん。
知らない人だったらちょっと。笑でもやっぱりさ、
そういう寂しい時って
自分だけがさ、そういう思いを
してるんじゃないかって
思っちゃうじゃない?
早坂香須子
うん。
佐久間由美子
だけど、そういうのってみんな
絶対誰にでもあるっていうところが
ポイントで。でなんか、カップルでいても
寂しい時もあるし、
「居なくなってくれよ」って
思う時もあるじゃん。
早坂香須子
うん。
佐久間由美子
ね?
そういうのが、ほんと共通の、
みんなが一人でいても、誰かといても
絶対そういう何か・・
あと、向き合ってくれない、とかね。
喧嘩しちゃったとか色々あるから。結局みんな同じだよなっていうのは、
結論ですけどね。
早坂香須子
確かにね〜。
だからその場の状況じゃなくて
やっぱり自分がその時
どう思っているか、だよね。
佐久間由美子
うん。
早坂香須子
うん、自分から出てくること、と
向き合っていかないといけないなって
佐久間由美子
そうなんですよ〜。
逃げた方が楽だもんね、そういうのって。
早坂香須子
全然ね〜。でもね
後回しにしても、またおかしくなるから。
佐久間由美子
そう。絶対戻ってくるんですよ。
そのなんか波みたいなのがこう言う風に。
(手を胸の前でグルグルまわして)
早坂香須子
人とシチュエーションを変えて
また戻ってきたりね。
佐久間由美子
うん。そうそうそう。
早坂香須子
頑張って向き合いましょうね〜。
佐久間由美子
向き合いましょう。
早坂香須子
そんな所でいいのかな。
佐久間由美子
はい。

 


Q4. 早坂さん、強い女性ってどんな人でしょう?

趣味は「仕事」です。

シングル/独身

佐久間裕美子
早坂さんは最近シングルに、なられたと。
早坂香須子
はい。1年前ぐらいですね。
佐久間裕美子
そう伺って、私はすごく・・なんかやっぱり
「羨ましい」って言われるわけ。
環境がね。その、
誰も何も言わないしさ。ほとんど。
なんか別に何も問題もないっていうか。
だけど、日本に帰ってくると、
ちょっと本に書いたけど、
「私はおかしいのではないか?」とか、
なんか・・ねぇ?笑

 

早坂香須子
ふふふ
佐久間裕美子
で、それって自分もちょっと
いやらしいんだけど、
彼氏欲しいフリとかしちゃったりとか
する時も・・
早坂香須子
あははは、フリ?
佐久間裕美子
そう。フリ!
「あぁ〜私も欲しい!」とか言って。
早坂香須子
ふふふふ
佐久間裕美子
で、あれ今私なんて言ったんだろう?みたいな。
最近、文筆家の方と対談していた時に、
それ、なんだろうね、って言ったら
「サービスだよ」って。
早坂香須子
リップサービスね。
佐久間裕美子
そう、リップサービス。
全然サービスのつもりは無いんだけど、
なんかやっぱり、
欲しがることが当たり前
なんじゃないかっていう風に
刷り込みが、かつてはあったからね。
なんかそれを、思ってしまうんだけど。日本にいる独身とかシングルの女の子からは、
もうこんなこと言われて、こんなひどいとか、
聞くからね。
早坂香須子
まあ、でも私のいる業界が特別すぎて・・
佐久間裕美子
そうだよね。そうね。
早坂香須子
結構強い人が多いですよね。
何かシングル多いけど、
結婚してるしてないだけじゃなくて
彼氏とか。
楽しすぎて・・・
佐久間裕美子
いいことだ。
早坂香須子
ふふふ良く無いかもしれないですけどね。笑
男女が関係なくこう
やっぱりこう友達と会って
いろんな近況報告したりとか、
話したりとか。仕事も楽しいし、
やっぱりどうしても仕事が絡む
友達が多くなる。なんだろう、
趣味が仕事みたいなもんだからさ。
ちょっと仕事絡みの話も・・ほら、サラリーマンとかだと
「酒の席は仕事の話はやめようぜ」
みたいなね。
佐久間裕美子
はいはい。
早坂香須子
仕事の話とかも楽しいじゃん。
佐久間裕美子
楽しい。
佐久間&早坂
あははは
佐久間裕美子
やっぱり時々病気かなって思うよね。笑
でも、そういうのがつらい人は
そういう業界に行けばいいんだよね。
そういう人がいっぱいいる業界に。
早坂香須子
うん。是非来てください!
(会場に向けて)
佐久間裕美子
リクルートリクルート。笑

ナイスで勝つ!

佐久間裕美子
この前もね、トークショーに行ったら
それに、そうやって聞かれたら、
なんて答えればいいか?
という相談を受けたんですね。その・・
彼氏を自分は欲しいと思っていないのに
「その内彼氏できるよ〜」とか言われたら、
なんて返せばいいかって言われたから、
それは笑顔で、「それって優越感?」って聞きなよ。って。
みなさん使ってください。笑
早坂香須子
あはははは
佐久間裕美子
私もいい答え思いついたなぁと思って。笑
早坂香須子
今日イチのメモだね。笑
佐久間裕美子
そうそう。でも、これは笑顔で。
早坂香須子
そう笑顔で。
佐久間裕美子
イラっとした顔で言うと、
途端にビッチになって
よりなんか嫌な感じになるから。
PHAETON
会場:笑
佐久間裕美子
笑顔で。
早坂香須子
ちょっと止まらなくなりそうだもんね。
佐久間裕美子
そうそう。
ただ、練習が必要。笑その「笑顔方法」はどこにでも適用できて、
なんか上司にムカついた時とかに、
「なんでですか!」って言うとダメだけど、
ニコッと「ズルいじゃないですか」とか言うと、
急になんか、ねえ。
早坂香須子
本当コミュニケーション能力のひとつだよね。
笑顔って。
佐久間裕美子
笑顔って。
早坂香須子
なんだろうな、同じこと言っててもね。
佐久間裕美子
そうそれで、嫌な奴ほど
ナイスにするっていうね。
「ナイスで勝つ!」っていう。
早坂香須子
上乗せする?
佐久間裕美子
上乗せするの。
あっちが「すいませんでした」
って思うくらいナイスに返す。
早坂香須子
なるほどね〜。
いや勉強になります。
ね、対人関係。
佐久間裕美子
そのムーブメントに
皆さん参加してください。
一人運動やってるんで。笑
早坂香須子

はははえっと何の話してたんだっけ?

佐久間裕美子
シングルシングル。
早坂香須子
そう、シングルね。

恋愛がしたい。彼氏が欲しいではなく。

佐久間裕美子
楽しいから、大丈夫なんだよね。
早坂香須子
大丈夫だけどいいのかなって
思う時はある。でも、全然あの〜
私は欲しいですよ?
佐久間裕美子
欲しいですよ。
早坂香須子
欲しいですか?
佐久間裕美子
う〜ん・・・
早坂香須子
まあそうでもないんだよね?
なんか無理して・・じゃないかな。
それが一番のプライオリティだよね。
佐久間裕美子
結構なんかね、
人間関係ってさ、お互いの妥協だから。
一緒に暮らすとかなったら、
皆さんやってらっしゃる方も
いると思うんだけど
それが多分私はマイペース過ぎて。割と合わせられないから、
あちらが合わせてくれるしか無いわけ。
みたいになっちゃうじゃないですか。それを求めるのもおかしな話だし、
ってこう自分みたいなタイプだと、
お互い好き勝手やってるから「あれ、付き合って意味あるの?」
みたいな・・なるんですよ。
早坂香須子
あははは
佐久間裕美子
だったら、別に、まあ。うん。
だってやっぱりさ、
「恋愛をしたい」よね。
早坂香須子
うん。
佐久間裕美子
「彼氏」じゃなくて。
早坂香須子
うん。
好きな人がいた方がいいんだ。
佐久間裕美子
あ、すごく頷いている人がいる。笑
PHAETON
会場:笑
早坂香須子
それって一番女の子が可愛くなるし。
佐久間裕美子
そうね。私は女性性と断絶されているって
言われたくらいなので。笑
恋愛はしていないんですけれどね。はい。
早坂香須子
ははは
佐久間裕美子
まあたまにはするんですけど、
恋愛とは言えないかな〜・・
早坂香須子
そういう気持ちを、
インタビューとかで
補っちゃってる?
佐久間裕美子
そうなの、そうなの。
早坂香須子
そのぐらいの引きがないと、
行かないじゃん、だってさ。
すごいとこ行ってるじゃん。

私のプレゼンに間違いがあったかもしれませんが、

佐久間裕美子
そうなんですよ。
その時は好き〜って行くんですけど、
それはもちろん恋愛感情じゃないわけだから。でもそれがうっかり相手に、
「好き」を間違った風にとられちゃって、
いやいやいやいやって、笑「いや、だって今自分
(佐久間さん)来たじゃん?!」みたいになって。笑
っていうのはあるけどね。
あります。
早坂香須子
ふふふ
そういう時は説明するの?
佐久間裕美子
「あの〜
私のプレゼンに間違ったところが
あったかもしれませんけど、
そういうつもりじゃ無かったんです」みたいな感じで。
正直な気持ちで。
早坂香須子
私も今一番大事にしてるの
正直な気持ち。
佐久間裕美子
難しいよね〜
早坂香須子
やっぱり正直な気持ちになるのが怖い
ってこともあるじゃない?
佐久間裕美子
例えば?
早坂香須子
例えば・・?ふふふ。笑だってさ、「好きです」って言って
「プレゼン間違ってたんです」って
言われたら、逆で言われたらさ・・笑
佐久間裕美子
確かにね〜。笑
早坂香須子
まあ、結果そこで決着がついて、
「じゃあ違うんですね」って
「じゃあお友達で」ってなるから
新しい関係が始まるから
それもいいのかもしれないけど・・
佐久間裕美子
でもその「好きです〜」っていう気持ちが
私は羨ましいよ。
早坂香須子
ん〜

弱さっていうのは、実は強さである。

佐久間裕美子
なんかその、やっぱり
この間ね、日記に書いたんだけど
詳しい内容は忘れちゃったけど、
書いて忘れるなよって感じなんですけど。笑
PHAETON
会場:笑
佐久間裕美子
「弱さっていうのは実は強さである」
っていう話があって、やっぱり
「好きです」とかっていうことって
自分の相手に、弱さを見せる。っていう。それが出来るっていうことは
すごい強いっていうことであるという。
のを、読んで。私も人に「好きです」って言える・・
私は、取材のことだったらさ、
「私はあなたの話を書きたいんです」
っていくことに対して、
「いやいやいや、無理」って
言われることはあんまりないからね?拒絶されないわけじゃないですか。
まあ、たまにあるけど。
でもまあ、そういう時は大体理由があるし。
そういうのはそんなに傷つきませんけど、
やっぱり私は傷つくのが嫌だから
男の人のことを好きにならないっていうのは
あるのかな〜と思う。

「正直」と「素直」

早坂香須子
その「傷つく・傷つかない」問題
っていうのも結構なんか
根が深いなって思ってて。みんな色々経験してきてるじゃない?
そういう中で、
仕事の人間関係全般的にさ、
「これ言ったら傷つけちゃうかな?」
とか思うし、
佐久間裕美子
あるあるある。
それはあるね。
早坂香須子
でもやっぱり正直に言った方が
後々全部うまくいくっていうことがね、
それがやっぱり。
佐久間裕美子
そういうのって言わないと、
後でやっぱり「言っとけばよかった」
ってなるよね。
早坂香須子
うん。
だから私の今の人生のテーマは
「正直」、
佐久間裕美子
うん「正直」。
早坂香須子
と「素直」。
佐久間裕美子
「素直」ね〜。
早坂香須子
一番難しい。
佐久間裕美子
修行ですから。日々。
早坂香須子
ほんとだよね〜 こんな簡単なことですいません。

 


Q5. 佐久間さん、選択するって
どういうことでしょう?

趣味は「仕事」です。

人生はいつも「選択」

早坂香須子
まあその、傷つきたくない、とか
人生っていつも「選択」だと思うんですよ。
どっちを選ぶか。
例えば、今日のお昼、
ハンバーガーを食べるか、
モロッコランチを食べるか。
それでも人生が変わるくらい、
なんかその一個の選択じゃない?
やっぱりそこで、傷つきたくないとか、
なんか怖いとか、そういうことで
なかなか自分で選択できない、
選べないって人は多いと思うんですね。
私もそういう時あるし。なんだけど、
この佐久間さんの新しい本、
「ピンヒールははかない」に付箋が・・
好きなページがあるんですけど。佐久間さんのお母様。の言葉でね、
「選んだ道が最善の道よ」っていう。
素晴らしいと思わない?

 

佐久間裕美子
めっちゃ前向きだよね。
早坂香須子
ふふふ
PHAETON
会場:笑
佐久間裕美子
でも本人に言ったら覚えてなかったよ。
PHAETON
会場:笑
早坂香須子
そんなもんなんだよね。笑
佐久間裕美子
「そんなこと言ったかしら?」って。笑
早坂香須子
そう、でもその後に、
ユミちゃんが、「いつだって自分が選んだ道がベターなのだ」って書いてあって。
ほんとそれ間違いないな、って。
佐久間裕美子
そうだよね。
早坂香須子
やっぱりすごい、もう、なんだろうな。
ジュクジュク考えて、
考えて考えて、
選んだり、選ぶのをやめたり
すると思うんだけど、もう、選んだ道しかないもんね?

後悔っていうのは、しなかった時にするもの

佐久間裕美子
そうそう。選んだ道しかない。あとね、やっぱりね、
それを多分言われたのは、
22歳とかの時なんですけど、
それでも何度かできなかったことは
あるんですよね。で、あのー、例えばさ、
パレスチナ人の友達に、結婚式に。
パレスチナで結婚式をするから、
まあ結構怖い所だよ。怖いエリア。
彼女そういうところ出身だったからね。
来たかったら来てもいいよって言われたわけ。で、そん時は、半分ビビってたのと
お金が無かったから、
行かなかったんだけど、
そんなパレスチナの結婚式に呼ばれるなんて
一生に一度のチャンスなのに
私は本当になんてバカなことをしたんだろうって。とりあえずお金のこととかは、
後に置いておいて、
クレジットカードという
便利なものがあるのだから
行ってしまえば良かったと思ってる。未だに後悔してるわけ。
早坂香須子
なるほど〜
佐久間裕美子
で、もうこの中で、
どれだけの方が読んでくださったか
わかりませんけれども、
元旦那さんが亡くなった時に、
お別れに行くかどうか問題とかも
やっぱり相当悩んだわけ。その、遺体と対面したいか、とかね。
だけどその時もね、友達にね
「どう思う?」って聞いたら
「あのさ」って
それは私もず〜っと友達とかに
言ってたことだったんだけど、「後悔っていうのは、
しない時にするんだよ」って。
早坂香須子
確かにね。
佐久間裕美子
だから、やったことに関しては
よっぽど、やっちゃったなってならない限り・・私ね、本にも書いたけど
あの時母に「足を折るわよ」
って言われたの。行く前に。
(本の内容参照)
早坂香須子
ふふふ
佐久間裕美子
あれは予言だったのか呪いだったのか
未だにわからないんだけど、
(当時)大殺界だったんですよ。私の場合はさ、
そういう非科学的なことは
信じて無かったわけ。またバカなこと言ってる、と思って。
大殺界なのに今まで何も起こって無いから、
「絶対足を折ると思う」
って母に言われて・・
しかも仕事だったのね。で、「大殺界だからこの仕事は行きません。」
とか言わないじゃん?
早坂香須子
ふふふふふふ
言わない。笑
PHAETON
会場:笑
佐久間裕美子
だから、
そんなこと言われても
行きますよ私は、って。・・本当に、まんまと折ったから。でもじゃあ、母があの時
そういうことを言ったからといって
行かなかったら多分絶対後悔してた。その場合は足を折ったかわからないわけだし。
って思うとやっぱり、
言って良かったと思ってるのね、今は。(足に)安いボルト入ってるけど。笑
早坂香須子
その、折った時に感じたことまで
ちゃんと書いてあるから、
必ず、折って終わりじゃないんだよね。
佐久間裕美子
もうなんでも都合よく書いてあるから。笑
これはもう私の体を、健康を手にいれるために
神様が私の足を折ってくれたんだって。
みたいなことを。
早坂香須子
佐久間裕美子
そういう風に解釈するから。
それに後悔はないんですよ。後悔っていうのはやってないことに、
「やらない」っていう選択をした時に、
持つものだから、その、
その法則でいくと、
とりあえず、やる・やらない、の時は
「やる」を取る。
早坂香須子
お〜
佐久間裕美子
でまあ、右か・左かっていう時は、
ほんとに自分の感じがいい方で
エイってやってしまったら。
っていうことでいいんじゃないかな。
って思ってます。

後悔することもある

早坂香須子
私は・・
やっちゃって後悔することが。
佐久間裕美子
えぇ?ある?
早坂香須子
あるあるある。
でも・・あるから。
やっちゃった、とか恥ずかしい、
とかいうことが。
やった中で、やらない方が、
私はなんか・・1個は99年に、NYに3ヶ月だけ行ったのね。
それで、英語学校に行って、
アシスタントに就こうかなと思って、
メイクのね。それで行ってたんだけど、
3ヶ月で、ビザが無かったから、
一回帰らなきゃいけなくて。で、帰ってすぐに戻ろうと思ったんだけど、
日本でも用事がいくつか出来てきたりして、
結局戻らなかったんですよ。
で、今でも、あの時戻っていたら、
どうなっていたんだろうなって。なんであの時、東京でルームメイトが
いたので、ルームメイトが、
帰って来てくれないと家賃が困るとか。
でもそれ全然ってどうにかできたと思うの。
佐久間裕美子
うん。うん。
早坂香須子
じゃあ他のルームメイトすぐ探すわ、とか。
でもそれをやらないで、東京に帰ったのは
自分の選択だから、それについて
後悔は無いけど、どうなってたのかなって思う。
佐久間裕美子
そうね。
今カズちゃんはしょっちゅうNY行ってるけど、
若い時にそれをやってるのとは違うかもね。
早坂香須子
だってさ、英語だってさ
滑らかに喋れるわけじゃないから。
わかんないことがあったら
「今なんて言ったの?」とかさ、
あの時戻っていたら今頃・・
佐久間裕美子
その気持ちはすごいわかる。
だからそれは教訓としては、
カズちゃんはその時に、
本来はNYに残りたかったわけだよね。
早坂香須子
うん。
佐久間裕美子
それを、我慢しちゃったってことだよね。
だから、我慢しなくていいってことだよね。
早坂香須子
そう。そうなの。
佐久間裕美子
我慢したんだよ。
早坂香須子
・・・ セラピーみたいに
なっちゃってますけど。笑
佐久間裕美子
早坂香須子
なるほどね〜
佐久間裕美子
まあ反対だから、私は。笑
早坂香須子
なるほど。
佐久間裕美子
なんか我慢も
「いいことない」っていうかさ。
早坂香須子
私は逆に、あの時
楽な方を選んじゃったって
思ったのね。
佐久間裕美子
あ〜そういうことか。
早坂香須子
もしかしたら、NYに居た方が・・
居たかったんだから。
そうだよね、我慢しちゃったんだ。
佐久間裕美子
それは別に楽な方を選んだわけじゃ
ないと思うんだよね。
友達にね、責任感とかあったんじゃない?
早坂香須子
それは完全なる
責任転換だと思うんだけど・・
それは本当に今でも思う。だからなんか、
アシスタントで海外行きたいって
いう子がいたら、
「行きな行きな」って。
「行けるうちに行きな」って。
佐久間裕美子
でもそれもさ、
やったからわかることだから。ね。
やってなったらわからなかったことだから。
それで何か別の道が開けたりとか。
早坂香須子
それで、
バリバリモードの仕事を
したかったけれども、
結局は振り切って今オーガニックの方へ
来ているわけだから、
まあ人生何が起こるか
わからないってことだよね。
佐久間裕美子
うん。

大きい船に乗せられているような

佐久間裕美子
なんかやっぱり
私なんかこうやってね、
自分の意思で動いてるような感じだけど、
そういう風に見えると思うけど
実際やっぱりちょっと
動かされてる感はあるっていうかさ、ほら、出会いとかって、
仕事の出会いとかもなんでもそうなんですけど、
ほんとにここに立っていたら
あちらからあの人が歩いて来て、
「そういえばあの仕事しない?」って
言われたようなことってあるじゃない?
早坂香須子
あるある。
佐久間裕美子
そういうのって自分で計画もできないし、
なんか、ふわっとね、
こうなんとなく大きい船に乗せられていてね、
あっち動かされたり、こっち動かされたり
してるような気もどっかでする。
早坂香須子
でもそれはさ、
あっちから歩いてきた人のことを、
ちょっと数日前に考えてた、とか
そういうことない?
佐久間裕美子
あるある。
早坂香須子
やっぱりそういう仕事って、
例えば「そういえば2年前に
こういうことしたいと思ってた」とか
佐久間裕美子
あるある。
早坂香須子
脳科学的にも、全部それが
解明されてるんだって。
佐久間裕美子
そうするとさ、
そういうことを考えるっていうことが
すごく重要だっていう話になるよね。
早坂香須子
だからなるべくいいことを。
考えるようにしてる。
だって会いたいと思ったら
(佐久間さんに)会えた。

願いましょう。

佐久間裕美子
そうそうそう。
そうなんですよ。
すごいよね。私もよくね、
珍獣みたいに思われがちだから。
(自分を指して)
PHAETON
会場:笑
佐久間裕美子
しかもさ、
この人が作ってる
この服すごい好きとかで、
誰に会いに行くとか決めてるじゃない?で、人に紹介されたりした時に、
呑み屋で一緒になったりとかして、
私は「好き好き」って感じを出してるのに、
向こうはさ、「何この人?」って
感じになる時があるわけ。
早坂香須子
うん。
佐久間裕美子
で、ああわかって貰えなかった、
とか思って。それでもうちょっと
女っぽくないといけなかったかなとか
思ったりするんだけど、
でも絶対何かあるよ、
絶対仕事やるよ、って思ってると、
なんか急に、そういえば原稿読みましたとか
メールが来たりとかして。最初どうしても得体が知れない
感じがしちゃうから、笑
(自分を指して)
なんだこいつはって。笑
ってなるんだけど、
でもずーっとこう願っていると、
なるんですよ。だからみんな、願いましょう。
欲しいものを。
イメトレイメトレ。
早坂香須子
だって私も、
佐久間さんの山の小屋の日記を読んで、
山の小屋がいいなぁと思っていたわけなのね。
佐久間裕美子
叶ったじゃん。
早坂香須子
つい最近の話だからね。
佐久間裕美子
ほら。
早坂香須子
だからみんな・・
今日は満月だし。
佐久間裕美子
急に祈祷師みたいに。笑
早坂香須子
あはは
PHAETON
会場:笑

 

 


Q6. 早坂さん、改名の時のこと教えてください。

趣味は「仕事」です。

「惜しい」字画

佐久間裕美子
早坂さんはね、名前を変えられたんですよね?
早坂香須子
そうですね。
仕事の名前ですけど。
あのもともと、というか
本名は、「和子」なんですよ。今は本籍もそうなんですけど、
40歳になるちょっと前に、
あ、40歳になってからかな。
「香須子」に変えたんです。
佐久間裕美子
で、その時のね、
なんで変えたのかっていう。
早坂香須子
40歳になる直前に、
二人の人に、しかも、
東京と沖縄っていう全く違う場所で
「名前の字画が惜しい」って言われたの。で、「惜しい」ってなに?って
「良い」じゃなくて「惜しい」って何?
って思って、その「惜しさ」が、
40歳から出てくるって言われたの。
佐久間裕美子
嫌だよね〜笑
早坂香須子
私、3日後40歳になります。
って時だったんですよ。で、
結構負けず嫌いなので、
自分で本を買って、何冊か。姓名判断って好きな人は
わかるかもしれないけど、
旧漢字で見るとか、新漢字で見るとか、
なんか後は、色んな流派があって、
これで見るとすごくいいけど、
こっちで見ると結構悪い、とかね。
そういうことになっちゃう場合があるんです。私の名前はどれで見ても
良いものにしようって思って、
自分で考えて。自分で本を読んで。
二つ候補を絞ったんですね。
そのうちの一つが、この「香須子」なんです。
やっぱり、名前って、
名前っていうか数字?って
全部意味が違うらしいですよ。それでこの新しい「香須子」は、
クリエイターが持つ、ものを作っていく人
が持つ画数を持っているから、
これがいいと思うよ。って。
こちらにしたんですよね。

玉の輿を捨てちゃう。

佐久間裕美子
でもね、もう一個候補があったんだよ。
早坂香須子
あはは
佐久間裕美子
(言って)いいの?
早坂香須子
いいよ。
佐久間裕美子
もう一個の候補があったんです。
そっちの名前は、
どういうのだったんでしたっけ?
早坂香須子
えっとね、「香住子」っていう
案だったんだけど、
それにすると
「玉の輿に乗れる」っていう
数字だったのね。笑
PHAETON
会場:笑
早坂香須子
で、私玉の輿捨てちゃったの。笑
PHAETON
会場:笑
佐久間裕美子
良い話でしょう〜?
良い話だ。
早坂香須子
良い話ですか?笑
やっぱりあの、なんだろう
自分で作れるもの、そんなの。
佐久間裕美子
良い話だよ〜。
いやー、玉の輿って万国共通で、
もちろんアメリカにもね、
ありますけど。
すごいコンセプトですよねぇ。
早坂香須子
コンセプト?笑
佐久間裕美子
うん。その「他力本願」感がさ、
半端ないよね。笑
PHAETON
会場:笑
佐久間裕美子
「乗って行きたい!」みたいな。
早坂香須子
それに、それが趣味って人も
多分いると思うんだよ。
佐久間裕美子
いるいる。
早坂香須子
玉の輿主義。
佐久間裕美子
そこ狙いだよね。
早坂香須子
そうそう。20歳ぐらいから。
肌磨きとかさ、
お稽古ごととか頑張ったりさ。
いや、わかんないですよ?

隣の◯◯さんが、

佐久間裕美子
いや私中学の時、隣の◯◯さん・・
あ、名前言っちゃった。笑
PHAETON
会場:笑
佐久間裕美子
その隣の席の人に、
中学だよ?中学2年の時に、
「将来何になるの?」って聞いたら、
「官僚と結婚する」って言われて。「え?」と思って。笑
意味わかんないんだけどって。母に「官僚ってなに?」って聞いたら
「誰に聞いたのそんな言葉」って言われて。
いや◯◯さんが官僚と結婚するって
言ってたんだよね。って。
早坂香須子
◯◯さん有名になっちゃう。笑
佐久間裕美子
そしたら「は〜」ってなってて。 すごいよね〜。今思い出すと。
早坂香須子
なんかね、そこに向かっていくと、
人っていうのはそれが趣味でやるわけだから。
私たちはそれが趣味じゃなかったって、
ものを作りたい。ものづくりがしたいっていう
ことの方がやっぱり、生まれ持って。生まれ持ったからしょうがない。笑
みなさんそれぞれ生まれ持ったものがあると思うから、
それで生きていったらいいと思う。
佐久間裕美子
ね。
ま、そうね。
人のことは人のことだ。
でも私はそのその二つの選択で
クリエイターの方を取る人の方が好きだな。
早坂香須子
良かった〜。嬉しい。笑
ありがとうございます。
佐久間裕美子
いえいえ。笑

 

 


お二人が質問にお答えします。

TALK SHOW

佐久間裕美子
それじゃ、質疑応答でもします?
早坂香須子
そうですね。
佐久間裕美子
質問どうぞ。

Q. 子どもの頃の
「強い女の子エピソード」はありますか?

PHAETON
来場者:生まれ持って、強い女性だって仰ってますけど、
小っちゃいころとか、そういう時の
強い女の子エピソードがあればお願いします。

A. 佐久間さんの場合。

佐久間裕美子
あの私ね、
本当に男の子になりたかったんですよ。
早坂香須子
それも(本に)書いてあったね。
佐久間裕美子
うん。
PHAETON
STAFF:フリップ「後10分です」
佐久間裕美子
あと10分って今。
PHAETON
会場:笑
佐久間裕美子
本当に男の子になりたくて。
だから、スキーの時に、直滑降で。
速さ一番みたいな感じで。
そしたら大人にバンって当たって、
ピュ〜って崖から落ちたんですけど、
そしたらそこに、
奇跡的にネットがあったっていう。ピンポイントで、その
ネットにひっかかったっていう事があって。
うちの親が、
「やっぱり画数が良かった」って
言ってました。
PHAETON
会場:爆笑
早坂香須子
「名前が強い」っていう
エピソードですね。笑
佐久間裕美子
でもまあ、とにかく
制服を着ないといけないんです。
って言うんですけど、
「なんで?」って聞いちゃう。決まりごととかに、「なんで?」って
聞いちゃう子どもだったんで、
「今日の『なんで』はもうおしまいです」って
言われたりしてました。午後イチぐらいに。笑
まだまだあるのに、今日は
っていう感じの子どもでした。笑大人の言ってることは嘘が多いなって
思っていたから。

A. 早坂さんの場合。

早坂香須子
私も大人が嫌いだった。
大人が嫌いだったから、
自分が大人になってすごいびっくりしてて。私こどもと対応するのがすごく怖い。
見透かされてるだろうなって。
思ってしまって。
佐久間裕美子
あ〜。
子どもはね〜見てるよね。
早坂香須子
賢かったの。子どもの時の方が。
佐久間裕美子
子どもの時の方がじゃないよ。
今も賢い。
早坂香須子
あはは、ありがとう。笑
佐久間裕美子
答えになりました?
早坂香須子
私は、子どもの頃・・
強いかわかんないけど、
好きなことがあると
工作とか、読書とか、
親の声とか何も入らなくなって
多分何かの障害かもしれないけど。笑
集中すると、何も聞こえなくなるの。
だから「ごはんですよ」って言われても
全然聞こえなくて。集中力全然ないんだけど、
好きなことだけ集中力があって。
あと、すごいのめり込むのね。
図書館で借りてきた本で、
「ノーム」っていうのがあったんだけど、
フィンランドかどっかの絵本なんだけど、
「ノーム」っていう20cmぐらいの
小人の図鑑なの。ほんとに実際にいるように、
全部事細かにその絵本に書いてあって、
私信じて、ずっと探してたの。
佐久間裕美子
え〜可愛い。
早坂香須子
庭でも探したし、
山も父親とよく行っていたから、
釣りとか山菜採りとかでね。
田舎出身なんで。
それで葉っぱの裏とか全部めくって、
ノームの家をすごい探して。その本の最後に、なんと、
「この物語は作り物です」って
書いてあって、
その時すごい号泣したのね。で、号泣して、もう本当に、
自分の人生が崩れるくらいだったんだけど
私が信じたらノームはいるから、
「私の中では居る」って決めた。
佐久間裕美子
素敵な話だあ。
早坂香須子
だからね、自分で居るって決めたら居る、
っていうのがずっと続いてる気がする。
その強さっていうのかわからないけど。
佐久間裕美子
面白い質問でしたね。
早坂香須子
ノームの本、ぜひ面白い本だから、
子どもがいる方も、
大人もぜひ読んで欲しいです。最近再版されて、
リバイバルっていうの?
一時期廃番になってて、
図書館にしかなかったんだけど。
去年か一昨年にまた復刻していたので。最後のショッキングさも
ぜひ味わってください。笑

Q. 座右の銘を教えてださい。

PHAETON
来場者:短い質問ですが、
お二人の座右の銘は?

A.佐久間さんの座右の銘

佐久間裕美子
変わるんだよな〜。
これがコロコロと。
PHAETON
会場:笑
佐久間裕美子
座右の銘ってあれだっけ、
なんていうの、
偉い人が考えた言葉じゃないと
ダメなんだっけ?
そんなことない?
早坂香須子
なんでもいい。
佐久間裕美子

オリジナルでもいい?なら「めいっぱい生きる」

だね。今のは。

早坂香須子
まさに。
佐久間裕美子
まさに。
早坂香須子
本の帯の通り。
みんなこれね!
(ピンヒールははかない)
123153499
佐久間裕美子
ありがとう。
めっちゃサポーティブ。笑
早坂香須子
「めいっぱい生きる」が
今の。佐久間裕美子の座右の銘。

A.早坂さんの座右の銘

佐久間裕美子
私はね、中学の頃からあるやつが・・
「いつも心に太陽を」っていうのがあって。
うちの母親がいつも笑顔の人だったの。
いや生きてるけどね。
生きてるんですけど。笑
PHAETON
会場:笑
早坂香須子
ユミちゃんみたいにいつも笑顔の人で。
なんかね、それがいつもあって。
やっぱ笑顔って最強だなって。
佐久間裕美子
笑顔ね〜
早坂香須子
あとジェーン・バーキンの
「いつも笑っていなさい。それで10歳若返るから」っていう。
あの人もノーメークの代表格じゃない?
でもその、笑顔が・・
あんなスッピンで、ザラザラした人っていうか、笑
一回さ、テレビで出てきて、
ニュース番組だったんだけど、日本の。で、エルメスのバーキンを持ってきたの。
スタジオに。
そしたらそのキャスターの人が、
「中見せてもらえますか?」って言ったら
「バッグの中身?OK」って言って、
スタジオにぶちまけたの。笑
佐久間裕美子
えーーっ
早坂香須子
ガーッって。ポーチなんか入ってなくて
コスメとかも何もかも全部そのまま入ってて。
そのバーキンに。それを見て、好き、って思って。
そんな人が、10歳若返るからって
言っているのが可愛くて、キュンとする。
やっぱり笑顔かな。
佐久間裕美子
私は笑顔をすごく褒められるんだけどね、
あの〜笑顔って自分にもすごく良くて、
朝機嫌が悪い時とかにニィーってすると、
なんかね、解決したような気になるの。
早坂香須子
ふふふ
佐久間裕美子
全然解決してないんだけど、
なんかちょっと元気がない時とか。
ニィーってやると、
「よし、いける」みたいな感じで、
すごいそういう効果とかもあるので。
みなさんにもオススメです。
早坂香須子
医学的にも、本当の笑顔じゃなくても
広角を上げるだけも免疫が上がるって
実証されてるんだよね。
佐久間裕美子
ね。癌の闘病中の人とかも
笑えってよく言われるって話もあるよね。
早坂香須子
作り笑いでいいんだって。
佐久間裕美子
作りでもいいよ。
作ってるうちに、ついてくるから。
早坂香須子
そうそうそう。
こんな素敵な笑顔になるから。
(佐久間さんを指して)笑
佐久間裕美子
笑っていきましょう。

TALK SHOW

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