PHAETON FRAGRANCE LONGBAR

This is not a blue bottle.




This is not a blue bottle.
これは青いボトルではない。

そう名付けられた香りは、真っ青を基調にしたボトルに詰め込まれており、嗅覚で読むライブラリーをモチーフに、主人公の物語を香りで作り出すHistoires de Parfumsの中でも、あえて主人公を作らず創作された独創性が際立つシリーズです。

そのイメージの根源となったのが、ベルギー生まれのシュールレアリスト、ルネ・マグリットの油彩画「イメージの裏切り」。パイプの絵の下に「これはパイプではない」と説明書きが添えられた作品です。




描かれたイメージ(視覚美術)は、
視線と技術、
つまり芸術家が目と手を使って表現する
肉体的な行為であるため、
イメージとは芸術家の
人格と肉体をそのまま反映する
個人的な思い込みのようなものである

byルネ・マグリット


絵画とは現実を正確に複製した写生ではない。だから、自分で描いたパイプは厳密にはパイプではないということ。マグリットにとって、絵画は精神分析ではなく哲学ということなのでしょう。


《 This is not a blue bottleのテーマ 》

 1/.1 抽象化
 1/.2 光の爆発
 1/.3 炎のパワー
 1/.4 陰(月のイメージ)
 1/.5 陽(太陽のイメージ)

どれも具体的な香りは存在しません。

調香師ジェラルド・ギスランは「これは青いボトルではない。」と提示し、嗅覚の思い込みを表現したのでしょう。

そして、シリーズ最新作1/.6のテーマは、『地球』。言葉に言い尽くすことのできないこの世で最もパワフルなエナジー、『愛』を呼び起こす香りです。


「大地(地球)はオレンジのように青い」

マグリットと同じくシュールレアリスム運動を牽引した詩人ポール・エリュアールが、のちにサルバドール・ダリの妻として広く知られることになるガラに贈った愛の詩の一節からインスピレーションを得て生まれた香りは、目に見えない愛をシュルレアリスティックな手法を取り入れて創作されました。

愛を思い起こさせる弾けるようなシトラスに始まり、純真さを表現した中核は、オレンジの花、そしてジャスミンの香りで構成されます。ホワイトフローラルとムスクの濃密な香りの中でも主張するオレンジの香りは尽きない情熱を表現しています。

そして、エリュアールの詩はこう締めくくられます。





太陽の喜びを受けよう
太陽は地上にも降り注ぎ
あなたの美しい道にも降り注ぐ




1/.6は、日常を明るく照らし、
新たな可能性の扉を開く情熱の香りなのです。

また、調香師ジェラルド・ギスランの
メッセージにはこんな言葉が。。。


This is the perfume of Love.
これは、愛の香りです。



『地球』そして『愛』
あなたは、どんな香りをイメージしますか?

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