STORY
わたしの起源は15世紀に遡ります。
イタリア語の「liquid-リキド」は法律及び金融に関する用語で、
人から人へ「流れるように」財産が手渡されることを意味していました。
わたしは、しろがね。
光り輝きあなたの指の間を零れ落ちる液体、7つの神聖な金属の一つです。
わたしの白銀の輝きは物質を財宝に変えます。
天空の物質。
魔的、呪術的な力を持ち、神々に献上される聖なる貨宝に変えるのです。
液体の金属元素、水銀の形をとり、わたしは鮮やかな銀に変容し、
この手に捉えられない、無数の滴となって逃れ去ります。
銀は絶えず移ろう色。わたしは匂いを持たないと思われています。
でもわたしのエネルギーは、古代から世界と人の精神を動かしてきたのです。
わたしは、あなたを液体のごとく流れる存在に変貌させることができます。
わたしは、銀に輝くリキッドです。
by LIQUIDES IMAGINAIRES
古くから、月の象徴、魔を払う魔除けとして珍重されてきた銀。
白く輝く「しろがね」は、その輝きから「純粋」「無垢」を象徴し、神聖なものとされ宗教儀式にも使用されてきました。古代ギリシャでは、金よりも価値が高く富の象徴としても用いられ、のちに貨幣として広く流通していきます。
様々な製品に形を変え、私たちの周りに存在する銀。
製造の過程では、固体から液体へ、そして固体へと変容を遂げます。
それは、形のあるものから形を持たないものへと変容する香水のイメージと重なり合い、リキッド・イマジネのインスピレーションにつながったのでしょう。
全世界で925本の限定生産。その数からも、銀へのオマージュが感じられます。
『肌にのせるジュエリー』
この香りを表現する上で、最もしっくりとくる言葉です。
ジュエリーとは、その存在の美しさはもちろんのこと、身につけると気分が高揚したり、身体の一部となって輝くもの。そして、身体とジュエリーとシーン、この3つが共鳴しあい引き立てあう美しさと心地よさは、身につけると気持ちや表情まで変えてくれるものでもあります。
「LIQUIDE」の香りは、もちろん目には見えません。しかし、肌にのせると、分かちがたいアナタの一部となり、気持ちや表情を変えることでしょう。『目には見えない輝きを嗅覚で感じる』そんな魔術が込められているような、あらゆる想像力を呼び込んでくれる香りなのです。
「香りとは、時空を超えて人を別な世界へ導いていく
効果的な魔術師のようなものである」
byヘレン・ケラー
神聖でミステリアス。五感にストレートに訴えかける媚薬。
魔術のようなリキッド・イマジネの世界を、ぜひご堪能ください。